Stock Analysis

旭洋造船(東証1部1301)には、好調な業績以外にも課題があると考える

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TSE:1301

旭洋造船株式会社(東証:1301)は堅調な決算を発表し、株価は強さを見せた。 利益の数字は良かったが、我々の分析では、株主が注意すべきいくつかの懸念材料が見つかった。

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東証:1301 2024年5月21日の業績と収益履歴

企業の利益成長の価値を理解するためには、株主利益の希薄化を考慮することが不可欠である。 たまたま、旭洋造船は昨年11% の新株を発行した。 従って、1株当たりの利益分配は少なくなった。 希薄化を無視して純利益を喜ぶのは、大きなピザの一切れを手に入れたから喜ぶが、ピザが何切れにも切り分けられたという事実を無視するようなものだ。 このリンクをクリックして、旭洋造船の過去のEPS成長率をチェックしよう。

希薄化は旭洋造船の1株当たり利益(EPS)にどのような影響を与えているか?

旭洋造船は過去3年間、年率55%の増益を記録している。 また、過去12ヶ月では2.7%の増益となっている。 一方、1株当たり利益は過去12ヶ月間、ほぼ横ばいだ。 したがって、希薄化は株主還元に顕著な影響を及ぼしている。

長期的には、一株当たり利益の成長は株価の成長をもたらすはずだ。 そのため、旭洋造船の株主はEPSの数値が上昇し続けることを望むだろう。 しかし、利益が増えても1株当たり利益が横ばい(あるいは減少)であれば、株主はあまりメリットを感じないかもしれない。 そのため、株価が伸びるかどうかを見極めることを目的とするのであれば、長期的には純利益よりもEPSの方が重要であると言える。

注:投資家には常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めします。ここをクリックすると、旭洋造船のバランスシート分析がご覧いただけます。

旭洋造船の業績について

希薄化は株主還元に大きな影響を与えることは明らかである。 従って、旭洋造船の真の基礎収益力は法定利益を下回っている可能性がある。 とはいえ、1株当たり利益が過去3年間で54%成長していることは注目に値する。 もちろん、同社の業績を分析する際には、まだ表面しか見ていない。マージン、予想成長率、投資利益率なども考慮する必要がある。 つまり、収益の質も重要だが、現時点で旭洋造船が直面しているリスクを考慮することも同様に重要なのだ。 調査を行った結果、旭洋造船には3つの警戒すべき兆候(1つは少々不快!)があることが分かった。

このメモでは、旭洋造船の利益の本質を明らかにする一つの要素に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、自己資本利益率が 高い企業の 無料 コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。