Stock Analysis

エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン(NYSE:EXPD)のPERを見極めるのは今難しい

NYSE:EXPD
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株価収益率(PER)22.2倍のエクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン(NYSE:EXPD)は、米国企業のほぼ半数がPER17倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では弱気シグナルを発しているのかもしれない。 とはいえ、PERがこれほど高いのには何か理由があるかもしれないので、額面通りに受け取るのは賢明ではない。

このところ市場以上に業績が後退しているエクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンは、非常に低迷している。 悲惨な業績が大幅に回復すると多くの人が予想しているため、PERの暴落を免れているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続に非常に神経質になっているかもしれない。

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NYSE:EXPD 株価収益率 vs 業界 2024年4月3日
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エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンの成長動向は?

エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンのPERがこれほど高いのは、会社の成長が市場を凌駕する勢いの時だけです。

まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは39%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 このため、直近3年間のEPSは28%増となった。 紆余曲折はあったが、それでも最近の利益成長はほぼ立派なものであったと言える。

同社を担当するアナリストによれば、今後3年間のEPSは毎年0.9%上昇すると予想されている。 これは、より広い市場の年率10%の成長予測よりかなり低い。

これを考えると、エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンのPERが他の大多数の企業より高いのは憂慮すべきことだ。 投資家の多くは同社の事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していない。 このレベルの利益成長はいずれ株価に重くのしかかる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

重要なポイント

株価収益率(PER)は、特定の業界においては価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となりうる。

エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンのアナリスト予想を検証したところ、業績見通しが劣っていても、予想ほど高いPERには影響しないことが分かった。 業績見通しが弱く、市場よりも成長が鈍化している場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがあると考えられる。 こうした状況が著しく改善されない限り、この株価を妥当なものとして受け入れるのは非常に難しい。

その他のリスクについてはどうだろう?どの企業にもあるものだが、 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンの警告サインを1つ 見つけた。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.