Stock Analysis
米国の半数近くの企業の株価収益率(PER)が16倍を下回っているとき、セールスフォース・インク(NYSE:CRM)はPER38.7倍であり、完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
トランプ大統領はアメリカの石油・ガスを「解き放つ」と公約しており、この15銘柄はその恩恵を受けそうな展開を見せている。
セールスフォースは確かに最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、良い仕事をしている。 好調な業績が続くと多くの人が期待しているようで、PERが上がっている。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になるかもしれない。
成長は高PERに見合うか?
PERを正当化するためには、セールスフォースは市場を大きく上回る卓越した成長を遂げる必要がある。
振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに52%という異例の伸びをもたらした。 喜ばしいことに、EPSも過去12ヶ月間の成長により、3年前と比較して合計で326%上昇している。 従って、最近の利益成長は同社にとって素晴らしいものであったと言える。
今後の見通しだが、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間は毎年17%の増益が見込まれている。 これは、市場全体の毎年10%の成長予測を大幅に上回るものだ。
この情報により、セールスフォースが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 ほとんどの投資家は、この力強い将来の成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。
最終結論
株価収益率は、特定の業界においては価値を測る指標としては劣るという議論もあるが、強力な景況感指標となり得る。
セールスフォースが高いPERを維持しているのは、予想される成長率が市場予想よりも高いためである。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化できるほど大きくないと感じている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく下落することは考えにくい。
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