アメリカン・エキスプレス・カンパニー (NYSE:AXP)の株価収益率(PER)19.7倍は、約半数の企業がPER17倍を下回り、PER9倍割れもザラにある米国市場と比べると、今は売りに見えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
他の多くの企業の収益が減少しているのに比べ、アメリカン・エキスプレスの収益成長はプラス圏にあり、このところかなり好調だ。 PERが高いのは、おそらく投資家が同社が他の企業よりも広い市場の逆風をうまく乗り越えていくと考えているからだろう。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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PERを正当化するためには、アメリカン・エキスプレスは市場を上回る目覚ましい成長を遂げる必要がある。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を28%という目覚ましい成長を遂げた。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間のEPS成長率も合計102%だったということだ。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって見事なものであったと言える。
将来的な展望に目を移すと、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間の収益は年率11%の成長が見込まれる。 市場が年率10%の成長を予測する中、同社はそれに匹敵する業績を上げる位置にある。
このような情報から、アメリカン・エキスプレスが市場と比べて高いPERで取引されていることは興味深い。 ほとんどの投資家は、かなり平均的な成長予想を無視し、この銘柄へのエクスポージャーを得るためなら、高い株価を支払っても構わないと考えているようだ。 しかし、このレベルの利益成長はいずれ株価を押し下げる可能性が高いため、さらなる利益を得るのは難しいだろう。
アメリカン・エキスプレスのPERの結論
株価収益率は株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。
アメリカン・エキスプレスのアナリスト予想を調べたところ、市場にマッチした業績見通しが、我々が予想したほど高いPERに影響を与えていないことが分かった。 市場並みの成長を伴う平均的な業績見通しが示された場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがあると考えられる。 これは株主の投資をリスクにさらし、潜在的投資家は不必要なプレミアムを支払う危険性がある。
リスクについては常に考えるべきだ。その一例として、 アメリカン・エキスプレスの注意すべき兆候を1つ 見つけた。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.