3Mカンパニー(NYSE:MMM)の株価は先月、26%の素晴らしい上昇を記録し、非常に好調だった。 この30日間で、年間上昇率は32%に達した。
この堅調な株価上昇を受け、米国工業株産業の半数近くが0.5倍を下回る売上高株価収益率(P/S)であることを考えると、2.2倍のP/Sレシオを持つ3Mを避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、高いP/Sに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
3Mの業績推移
最近のほとんどの他社を凌ぐ収益成長で、3Mは比較的好調に推移している。 PERが高いのは、投資家がこの好調な収益が続くと考えているからだろう。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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P/Sレシオを正当化するためには、3Mは業界を上回る目覚ましい成長を遂げる必要がある。
まず振り返ってみると、同社は昨年12%という高い収益成長率を達成した。 しかし、嘆かわしいことに、売上高は3年前と比べて6.1%減少している。 従って、最近の収益の伸びは同社にとって好ましくないものだと言っていいだろう。
同社を担当するアナリストによれば、今後3年間は毎年7.3%ずつ減収するという。 他の業界は年率3.9%の成長が見込まれているのだから。
この点を考慮すると、3MのP/Sが同業他社と拮抗しているのは興味深い。 どうやら同社の投資家の多くは、アナリスト集団の悲観論を否定し、いくら株価が上がっても手放そうとしていないようだ。 このような収益減少はいずれ株価に重くのしかかるだろうから、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。
最終結論
3M株の大幅反発は、同社のP/Sを大きく引き上げた。 一般的に、投資判断の際に株価収益率を読みすぎるのは禁物だが、他の市場参加者が同社についてどう考えているかは、株価収益率から十分に読み取ることができる。
3Mは現在、減収が予想される企業としては予想以上に高いPERで取引されている。 このように収益減少が見込まれる場合、株価もそれに追随し、高いP/Sが妥当な範囲に戻るリスクがあると思われる。 これでは株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的投資家は過大なプレミアムを支払う危険性がある。
さらに、 我々が3Mで発見したこれら 3つの警告サインについても学ぶべきである。
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