Stock Analysis

三菱倉庫 (TSE:9301) の株価が腑に落ちない件

TSE:9301
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三菱倉庫 TSE:9301)の株価収益率(PER)12.8倍は、PERの中央値が約15倍である日本の市場と比べると、かなり「中途半端」であると言っても過言ではない。 これは眉唾ではないかもしれないが、もしPERが妥当でなければ、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視することになりかねない。

三菱倉庫はここ最近、他の多くの企業よりも優れた収益成長率を示しており、比較的好調に推移している。 好調な業績が衰えることを多くの人が予想しているため、PERの上昇が抑えられているのかもしれない。 三菱倉庫が好きなら、そうならないことを願っているはずだ。

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東証:9301 株価収益率 対 業界 2024年4月12
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三菱倉庫の成長トレンドは?

三菱倉庫のようなPERが妥当とされるためには、企業が市場にマッチしていなければならないという前提がある。

振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに13%の利益をもたらした。 しかし、結局のところ、過去3年間のEPSが合計で1.4%減少するなど、前期の不振を覆すことはできなかった。 従って、株主は中期的な利益成長率に暗雲を感じたことだろう。

今後の見通しについては、同社に注目している4人のアナリストの予測では、今後3年間の収益は毎年7.3%減少し、リターンは減少するはずである。 市場が毎年11%の成長を予測する中、これは残念な結果だ。

これを考えると、三菱倉庫のPERが他の大多数の企業と同じ水準にあるのは、いささか憂慮すべきことだ。 投資家の多くは同社の事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していないようだ。 業績の悪化がいずれ株価の重荷になる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

最終結論

株価収益率(PER)の威力は、バリュエーションとしてではなく、投資家のセンチメントや将来への期待を測るためのものである。

三菱倉庫は現在、減益が予想される企業としては予想以上に高いPERで取引されている。 予想される将来の収益が、よりポジティブなセンチメントを長く支えるとは考えにくいため、現時点ではこのPERには違和感がある。 このような状況が改善されない限り、この価格を妥当と考えるのは難しい。

意見をまとめる前に、三菱倉庫の注意すべき兆候を2つ発見した(1つは無視できない!)。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.