Stock Analysis

小田急電鉄 (東証:9007) の印象的な業績がすべてを物語っているわけではない可能性

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TSE:9007

小田急電鉄株式会社(小田急電鉄株式会社(東証:9007)は好調な利益を発表したが、株価は低迷している。 調べてみると、細部に気になる要素が見つかった。

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東証:9007 2024年11月27日の業績と収益の推移

異常項目は利益にどう影響するか?

重要なのは、小田急電鉄の利益が、昨年 1 年間で 580 億円の異常項目によって押し上げられたというデータだ。 一般的に、増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であれば、それに越したことはない。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのである。 小田急電鉄の2024年9月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 他の条件がすべて同じであれば、これは法定利益を基礎的収益力のガイドとしては不十分なものにする効果があると思われる。

そうなると、アナリストが将来の収益性をどう予測しているのかが気になるところだ。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

小田急電鉄の業績に対する当社の見解

上述したように、小田急電鉄の業績は、特別損益の大幅なプラスがあるため、根本的な収益性の目安にはならないと考える。 その結果、小田急電鉄の基礎的収益力は法定利益よりも低くなる可能性は十分にあると考える。 しかし、少なくとも株主は、昨年度のEPS成長率が58%であったことから、いくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、小田急電鉄を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮する必要がある。 つまり、この銘柄をより深く知りたいのであれば、同社が直面しているリスクを考慮することが極めて重要なのだ。 小田急電鉄の投資分析では、4つの警告サインが出ており、そのうちの2つは無視できない...。

このノートでは、小田急電鉄の利益の本質を明らかにする一つの要素に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに意識を集中させることができるのであれば、発見できることは常にある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」ことを好み、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 少し調べる手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業を集めた 無料の コレクションや インサイダーが大量に保有する銘柄のリストが役に立つかもしれない。