先週、島津製作所(東証:7701)の年次決算が発表された。この1週間の株価は5.4%安の3,461円だった。 決算は全体的にややマイナスだったようだ。売上高5,390億円はアナリストの予想通りだったが、法定利益は予想を下回り、1株当たり184円と4.3%予想を下回った。 決算は投資家にとって重要な時期である。企業の業績を把握し、アナリストの来期予想を見たり、企業に対するセンチメントに変化があるかどうかを確認したりできるからだ。 読者の皆様には、アナリストの最新(法定)決算後の来年予測をご覧いただくと面白いと思います。
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今回の決算を受けて、島津製作所を担当するアナリスト12名は、2026年の売上高を5,520億円と予想している。この予想が達成された場合、売上高は過去12ヶ月と比較して2.4%改善することになる。 一株当たり利益は3.6%増の193円が予想されている。 しかし、アナリストは今回の決算を発表する前、2026年の売上高を5,587億円、1株当たり利益(EPS)を2,03円と予想していた。 売上高予想に大きな変更はなかったが、アナリストは一株当たり利益予想を少し下方修正した。
コンセンサス目標株価が4,793円とほぼ横ばいであったことは意外かもしれない。 コンセンサス・プライス・ターゲットは個々のアナリストのターゲットの平均値であるため、基本的な予想値の幅を見るには便利である。 現在、最も強気なアナリストは島津製作所を5,900円と評価しており、最も弱気なアナリストは3,900円と評価している。 アナリストの島津製作所に対する見方はまちまちだが、島津製作所の株主を極端な結末が待ち受ける可能性を示唆するほど、予想の幅は広くないと弊社では見ている。
大局的な見方をするならば、過去の業績や業界の成長率予測に照らし合わ せて、これらの予測をどう評価するかということである。 2026年末までの年率2.4%という予想成長率は、過去5年間の年率7.8%を大きく下回る。 ちなみに、アナリストがカバレッジしている同業他社は、年率6.2%の増収を予測している。 成長の鈍化を考慮すると、島津製作所も他の業界企業より成長が鈍化することは明らかであろう。
結論
最も重要なことは、アナリストが一株当たり利益予想を下方修正したことである。 プラス面としては、売上高予想に大きな変更はなかった。 コンセンサス目標株価に実質的な変更はなかったことから、この事業の本質的な価値は、最新の予想によって大きな変化がなかったことが示唆される。
この点を考慮すれば、島津製作所について早急に結論を出すことはないだろう。長期的な収益力は、来年の利益よりもはるかに重要である。 私たちは、複数の島津製作所アナリストによる2028年までの予想を持っている。
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