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ブラザー工業(東証:6448)の投資家人気が明らかに

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TSE:6448

ブラザー工業(東証:6448)の株価収益率(PER)は21.9倍で、PER13倍以下の企業が半数程度、PER9倍割れもザラにある日本市場と比較すると、今は売り優勢に見えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。

ブラザー工業の業績は、他のほとんどの企業がプラス成長であるのに対し、最近は後退している。 低迷している業績が大幅に回復することを多くの人が期待しているため、PERが暴落せずに済んでいるのかもしれない。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:6448 株価収益率 vs 業界 2025年1月7日
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成長指標が語る高PERとは?

ブラザー工業のような高PERを安心して見られるのは、同社の成長が市場を圧倒する勢いである時だけだ。

まず振り返ってみると、昨年の1株当たり利益の伸びは18%減と期待外れだった。 その結果、3年前の収益も全体で14%減少している。 従って、最近の利益の伸びは同社にとって望ましくないものだと言ってよい。

現在、同社をフォローしている5人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは年間27%上昇すると予想されている。 市場は毎年11%ずつしか伸びないと予測されているため、同社はより強い収益が期待できる。

この情報を見れば、ブラザー工業が市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 投資家の多くは、将来の力強い成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。

ブラザー工業のPERについて

株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。

予想通り、ブラザー工業のアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高いPERに寄与していることが判明した。 現在の株主は、将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに満足している。 こうした状況に変化がない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。

投資前に考慮すべき重要なリスク要因は他にもあり、ブラザー工業の注意すべき2つの警告サインを発見した。

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