株式分析

東京エレクトロン(TSE:8035)の株価26%下落をまだ懸念しない理由

TSE:8035
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東京エレクトロン(TSE:8035)の株主は、何かが起こるのを待っていたが、先月26%の株価下落という打撃を受けた。 大局的に見れば、この1ヶ月の不調の後でも、株価は昨年1年間で28%上昇している。

これだけ株価が下がっても、日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍以下であることを考えると、PER34.2倍の東京エレクトロンは完全に避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 しかし、このPERがかなり高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

最近の市場は業績が伸びているが、東京エレクトロンの業績は逆噴射している。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:8035 株価収益率 vs 業界 2024年8月5日
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成長指標は高PERについて何を語っているか?

東京エレクトロンのPERを正当化するためには、市場を大きく上回る卓越した成長を遂げる必要がある。

直近1年間の業績を振り返ってみると、同社の利益は22%減と意気消沈している。 それでも、直近3年間のEPSは52%増と、短期的な業績には不満が残るものの、全体としては素晴らしい伸びを見せている。 紆余曲折はあったが、それでも最近の利益成長は同社にとって十分すぎるほどだったと言える。

同社を担当するアナリストによれば、今後3年間のEPSは毎年26%上昇すると予想されている。 市場予想が年率9.6%にとどまる中、同社はより強力な業績を達成する立場にある。

この情報により、東京エレクトロンが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。

最終結論

これほど強い株価下落の後でも、東京エレクトロンのPERは他の市場を大きく上回っている。 一般的に、私たちは株価収益率の使用を、市場が企業の全体的な健全性についてどう考えているかを確認するために限定することを好む。

予想通り、東京エレクトロンのアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高PERに寄与していることが分かった。 今のところ、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 こうした状況が変化しない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。

次の一歩を踏み出す前に、東京エレクトロンの1つの警告サインについて知っておく必要がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.