ディスコ・コーポレーション(TSE:6146) の株価は、過去30日間に26%もの大幅な軟化を見せ、最近株価が上げた利益の多くを取り戻した。 それでも、株価が76%上昇したこの1年を、悪い月が完全に台無しにしたわけではない。
ディスコの株価収益率(PER)は52.5倍で、半数の企業がPER14倍以下、PER9倍以下もザラにある日本市場と比べると、これだけ大きく株価を下げても、今はまだ売りが強いように見えるかもしれない。 しかし、このPERがかなり高いのには理由があるのかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。
ディスコは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 好調な業績が続くと予想する向きも多いようで、PERは上昇している。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になるかもしれない。
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ディスコのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提がある。
振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに20%の異例の利益をもたらした。 最近の好業績は、過去3年間でEPSを合計120%成長させたことを意味する。 従って、株主はこうした中期的な利益成長率を歓迎したことだろう。
見通しに目を転じると、同社をウォッチしているアナリストの試算では、今後3年間は年率25%の成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率9.5%の成長予測を大幅に上回る。
この情報から、ディスコが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
最終結論
ディスコの株価は後退したかもしれないが、PERはまだ高い。 一般的に、投資判断を下す際に株価収益率を読みすぎるのは禁物だが、他の市場参加者がその企業についてどう考えているかは、株価収益率から十分に読み取ることができる。
ディスコが高いPERを維持しているのは、予想される成長率がより広い市場よりも高いからだ。 現在、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに満足している。 こうした状況が変化しない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。
リスクについては常に考えるべきだ。その一例として、 ディスコの注意すべき兆候を1 つ見つけた。
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