トライケミカルラボラトリーズ(TSE:4369) の株価は先月30%の上昇を記録し、非常に好調だ。 先月は過去1年間で104%の大幅上昇を記録した。
日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくない。 ただし、このPERがかなり高いのには理由がありそうで、妥当かどうかはさらに調査が必要だ。
トライケミカル・ラボラトリーズは最近、業績が悪化しており、平均してある程度成長している他社と比べても芳しくない。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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トライケミカルラボラトリーズのような PER が妥当と見なされるには、企業が市場を大きく上回る必要があるという前提がある。
まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは57%減と期待外れだった。 その結果、3年前の収益も全体で38%減少している。 というわけで、残念ながら、この間、同社は収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。
将来に目を移すと、同社を担当する4人のアナリストの予想では、今後1年間の収益は60%成長するはずだ。 これは、より広い市場の11%成長予測を大幅に上回るものだ。
この情報により、トライケミカルラボラトリーズが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
要点
株価の高騰により、トライケミカルラボラトリーズのPERも急騰している。 株価収益率(PER)は、株を買うかどうかの決め手となるものではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。
案の定、トライケミカルラボラトリーズのアナリスト予想を調べたところ、その優れた業績見通しがPERの高さにつながっていることがわかった。 今のところ、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 こうした状況が変わらない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。
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