日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍を下回っている中、PER17倍のペプチドリーム (東証:4587)は避けるべき銘柄かもしれない。 ただし、PER がこれほど高いのには何か理由があるかもしれないので、額面通りに受け取るのは賢明ではない。
最近のペプチドリームは、他の企業よりも収益が急速に伸びており、有利な状況にある。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になっているかもしれない。
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PeptiDreamのようなPERが妥当とみなされるには、企業が市場を上回る必要があるという前提がある。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を173%という驚異的な成長を遂げた。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間の合計でもEPSを390%成長させることができたということだ。 つまり、同社がこの間、素晴らしい業績を上げてきたことを確認することから始めよう。
今後の見通しに目を向けると、今後3年間は収益が減少し、8人のアナリストの予測では毎年13%ずつ収益が減少する。 市場が毎年9.7%の成長を予測している中で、これは残念な結果だ。
この情報により、ペプチドリームが市場より高いPERで取引されていることが気になる。 投資家の多くは、同社の事業見通しが好転することを期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していないようだ。 PERがマイナス成長見通しに見合った水準まで低下すれば、これらの株主は将来的に失望を味わうことになる可能性が非常に高い。
最終結論
株価収益率(PER)の威力は、主にバリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るためのものだと言える。
ペプチドリームは現在、収益が減少すると予想される企業としては、予想をはるかに上回るPERで取引されている。 予想される将来の収益がこのような好意的なセンチメントを長く支える可能性は極めて低いため、今現在、我々は高いPERにますます違和感を覚えている。 これは株主の投資を大きなリスクにさらし、潜在的な投資家は過大なプレミアムを支払う危険性がある。
また、ペプチドリームに3つの警告サイン(2つは無視できない!)を見つけたことも注目に値する。
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