武田薬品工業(東証:4502)の株価収益率(PER)45.2倍は、約半数の企業がPER13倍を下回り、PER9倍割れもザラにある日本の市場と比べると、今は売りが強いように見えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
武田薬品は最近、業績が悪化しており、平均的に成長している他の企業と比べても見劣りする。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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武田薬品工業のようなPERが妥当とされるためには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提がある。
昨年度の決算を振り返ってみると、武田薬品の利益は51%も減少している。 その結果、3年前の収益も全体で66%減少している。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって好ましくないものと言ってよい。
同社を担当するアナリストによれば、今後3年間のEPSは年率28%上昇すると予想されている。 これは、より広い市場の年率9.4%の成長予測を大幅に上回る。
この情報により、武田薬品工業が市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
武田薬品のPERから何がわかるか?
株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
武田薬品工業が高いPERを維持しているのは、予想される成長率が市場予想よりも高いからである。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化するほど大きくないと感じている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく下落することは考えにくい。
また、武田薬品工業について、考慮すべき4つの警告サイン(1つはちょっと不愉快!)を見つけたことも注目に値する。
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