ご存知の通り、コナミグループ株式会社(東証:9766)の最新通期決算は好調な数字で幕を開けた。 売上高は予想を3.2%上回る3,600億円。法定1株当たり利益(EPS)は437円で、予想を7.6%上回った。 アナリストは通常、決算発表のたびに予想を更新する。アナリストの会社に対する見方が変わったかどうか、あるいは新たに注意すべき点があるかどうかは、アナリストの予想から判断できる。 そこで、決算後の最新予想を集め、予想が示唆する来期の見通しを確認した。
コナミグループのアナリスト14名によるコンセンサス予想では、2025年の売上高は3,800億円。これは、過去12ヶ月と比較して5.5%の収益改善を反映している。 一株当たり法定利益は7.4%増の469円と予想されている。 しかし、アナリストは今回の決算を発表する前、2025年の売上高を3,711億円、1株当たり利益(EPS)を441円と予想していた。 今回の決算を受け、アナリストのセンチメントは緩やかに上昇しているようで、売上高、利益ともに少し楽観的な予測になっている。
こうしたアップグレードにもかかわらず、アナリストは目標株価10,883円に大きな変更を加えていない。 また、アナリストの予想レンジを見ることで、外れ値の意見が平均値とどの程度異なるかを評価することも有益であろう。 最も楽観的なコナミグループのアナリストの目標株価は12,000円だが、最も悲観的なアナリストは8,960円である。 これは、コナミグループがバリュエーションしやすい企業であるか、アナリストがいくつかの重要な前提に大きく依存している可能性を示唆している。
もちろん、これらの予測を業界そのものと照らし合わせるという見方もある。 アナリストによれば、2025年末までの期間は、売上高が年率換算で5.5%成長すると予測されており、同じことがさらに続く。これは過去5年間の年率6.2%の成長と同じである。 アナリストの予測では、業界全体の売上高は年率4.5%増となる。 つまり、コナミグループは収益成長率を維持すると予想されるものの、より広い業界の成長率程度に過ぎないということだ。
結論
我々にとって最大の収穫は、コンセンサス1株当たり利益のアップグレードであり、これはコナミグループの来年の収益可能性に対するセンチメントの明確な改善を示唆している。 また、コナミグループは業界全体と同程度に成長するとしながらも、売上高予想の上方修正も行った。 コンセンサス目標株価に実質的な変更はなく、コナミグループの本源的価値は最新の予想と大きな変化はないことを示唆している。
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