投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻する際には負債が絡むことが多いため、企業のリスク度を検討する際にバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 他の多くの企業と同様、株式会社カプコン(東証1部9697)もそうである。(株式会社カプコン(東証:9697)は負債を利用している。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。
負債はいつ問題になるのか?
一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が資本調達や自らのキャッシュフローで容易に返済できなくなった場合のみである。 資本主義の一部には、失敗した企業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスがある。 これはあまり一般的なことではないが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主を永久に希薄化させることはよくあることだ。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債水準の両方を合わせて検討する。
カプコンの純負債額は?
2023年12月末時点の有利子負債は75.3億円で、前年同期の49.1億円から増加している。詳細は画像をクリック。 しかし、それを相殺する1,080億円のキャッシュがあり、1,005億円のネットキャッシュがあることになる。
カプコンのバランスシートの健全性は?
直近の貸借対照表を見ると、1年以内に期限の到来する負債が270億円、それ以降に期限の到来する負債が121億円ある。 一方、現金は1,080億円、12ヶ月以内に回収予定の債権は125億円ある。 つまり、負債総額より流動資産の方が813億円多い。
この黒字は保守的なバランスシートであることを示唆している。 要するに、カプコンはネットキャッシュを誇っており、負債が多くないということだ!
加えて、カプコンはEBITを58%増加させ、将来の負債返済の可能性を減らしている。 債務残高を分析する場合、バランスシートを見るのは当然である。 しかし、カプコンが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの見解を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。
最後に、企業は負債を返済するためにフリーキャッシュフローを必要としている。 カプコンは貸借対照表にネットキャッシュを計上しているが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間、カプコンはEBITの53%に相当する堅固なフリー・キャッシュ・フローを生み出している。 この冷え切ったキャッシュは、負債を減らしたいときに減らせることを意味する。
まとめ
有利子負債を懸念する投資家の意見には共感するが、カプコンには1,005億円のネットキャッシュがあり、負債よりも流動資産の方が多いことを念頭に置くべきである。 また、昨年度のEBIT成長率は58%であった。 したがって、カプコンが負債を使用することが危険だとは思わない。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、カプコンに投資する前に注意すべき1つの兆候を発見した。
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