Stock Analysis

大同特殊鋼(東証:5471)の堅調な業績がすべてを物語っているとは限らない

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大同特殊鋼(東証:5471)の株価は、健全な決算発表後も急騰しなかった。 当社の分析によれば、今回の決算には投資家が警戒すべきいくつかの懸念材料がある。

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東証:5471 2024年5月21日の業績と売上高の推移

異常項目は利益にどう影響するか?

大同特殊鋼の利益を法定数字以上に理解したい人にとって重要なのは、過去1年間の法定利益が280億円相当の異常項目によって増加したことである。 一般的に増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 そしてそれは、これらの増益要因が「異例」と表現されていることから予想される通りである。 大同特殊鋼は、2024年3月期までの利益に対して、かなり大きな異常項目の寄与があった。 その結果、異常項目が法定利益を他の場合よりも大幅に押し上げていると推測できる。

そのため、アナリストが将来の収益性についてどのような予測をしているのか気になるかもしれない。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

大同特殊鋼の収益性についての見解

前述したように、大同特殊鋼の特殊要因による大幅な増益はいつまでも続くわけではない。 その結果、大同特殊鋼の基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと思われる。 しかし、良い面もある。過去3年間、同社の1株当たり利益は非常に目覚しい成長を遂げている。 結局のところ、大同特殊鋼を正しく理解したければ、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 このことを踏まえ、同社についてより詳しく分析したいのであれば、そのリスクを知っておくことが肝要である。 その一助として、大同特殊鋼の株を買う前に知っておくべき3つの警告サイン(1つはちょっと気になる!)を発見した。

今日は、大同特殊鋼の利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインしてみた。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、自己資本利益率が 高い企業の 無料 コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.