株式分析

フジミインコーポレーテッド (東証:5384) の株価28%急落をまだ懸念しない理由

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一部の株主にとっては残念なことだが、フジミインコーポレーテッド(東証:5384)の株価は過去30日間で28%下落し、最近の痛みを長引かせている。 報われるどころか、過去12ヶ月間すでに保有していた株主は、現在30%の株価下落に甘んじている。

株価が大幅に下落したとはいえ、日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)12倍以下であることを考えれば、PER24.8倍のフジミを完全に避けるべき銘柄と考えることもできるだろう。 ただし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。

最近、市場は業績を伸ばしているが、フジミの業績は逆噴射している。 低迷している業績が大幅に回復すると予想する向きが多いため、PERの暴落を免れているのかもしれない。 そうでないとすれば、既存株主は株価の存続可能性に極めて神経質になっている可能性がある。

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東証:5384 株価収益率 vs 業界 2024年8月8日
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成長は高PERに見合うか?

フジミのような高いPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに上回る軌道に乗っている時だけだ。

昨年度の決算を振り返ってみると、同社の利益は27%も減少している。 しかし、EPSは3年前に比べて7.9%増加した。 紆余曲折はあったが、それでも最近の利益成長は同社にとってほぼ立派なものであったと言える。

同社を担当する9人のアナリストによると、今後3年間のEPSは年率19%上昇すると予想されている。 一方、他の市場では毎年9.8%の伸びにとどまると予想されており、魅力に欠けることが目立つ。

これを考えれば、フジミのPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、フジミの将来の力強い成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。

フジミのPERの結論

株価の大幅な下落は、フジミの非常に高いPERを萎ませることはほとんどない。 株価収益率(PER)の威力は、バリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測ることにある。

フジミが高いPERを維持しているのは、予想成長率が市場予想よりも高いからだ。 今のところ、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに満足している。 こうした状況が変化しない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。

とはいえ、当社の投資 分析では、フジミには2つの警告サインが示されている

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.