PER(株価収益率)が39.1倍であるテルモ(東証:4543)は、日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現在非常に弱気なシグナルを発している可能性がある。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
テルモは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 この好業績が続くと予想する向きも多いようで、PERを引き上げている。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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テルモのような急なPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに凌駕する軌道に乗っている時だけだろう。
振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに異例の20%の利益をもたらした。 喜ばしいことに、EPSもこの12ヶ月間の成長のおかげで、3年前と比較して合計で40%上昇している。 つまり、同社がこの間、収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてきたことを確認することから始めることができる。
将来に目を移すと、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間で年間16%の増益が見込まれている。 これは、市場全体の年率9.6%の成長予測を大幅に上回る。
これを考慮すれば、テルモのPERが他社を上回っているのも理解できる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
重要なポイント
株価収益率だけで株を売却すべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
テルモが高いPERを維持しているのは、予想成長率が市場予想よりも高いためである。 現在の株主は、将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに満足している。 こうした状況が変化しない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。
会社のバランスシートは、リスク分析のもう一つの重要な分野である。 テルモの無料バランスシート分析では、6つの簡単なチェックで主なリスクの多くを評価することができる。
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