Stock Analysis

山崎製パン(東証:2212)のバランスシートは強固だ

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バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンドマネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本の永久的な損失を被ることになるかどうかである』と言って、それを骨抜きにしない。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 山崎製パン株式会社(東証:2212)に注目したい。(山崎製パン株式会社(東証:2212)の貸借対照表には負債がある。 しかし、株主は負債の使い方を心配すべきなのだろうか?

負債はいつ問題になるのか?

借入金は、新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済が困難になるまで、ビジネスを支援する。 最悪のシナリオでは、債権者への支払いができなくなった場合、企業は倒産する可能性がある。 このような事態はあまり一般的ではありませんが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主が恒久的に希薄化するケースはよく見られます。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 企業がどの程度の負債を使用しているかを考える際にまず行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

山崎製パンの最新の分析を見る

山崎製パンの負債額は?

下の画像をクリックすると詳細が見られるが、山崎製パンの2024年3月末の有利子負債は699億円で、1年前の762億円から減少している。 一方、現金は1,253億円あり、ネットキャッシュは553億円ある。

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東証:2212 2024年7月1日時点のD/Eヒストリー

山崎製パンの負債の状況

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が2,509億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が959億円となっている。 一方、現金は1,253億円、1年以内に回収予定の債権は1,332億円ある。 つまり、現金と(短期)債権の合計より負債の方が883億円多い。

上場している山崎製パンの株式価値は6,689億円であるため、この程度の負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 とはいえ、山崎製パンのバランスシートが悪い方向に変化しないよう、注視していく必要があるのは確かだ。 負債が大きいとはいえ、山崎製パンはネットキャッシュを保有しており、負債が多いとは言えない!

さらに印象的だったのは、山崎製パンが12ヶ月間でEBITを101%伸ばしたことだ。 この成長が維持されれば、数年後の負債はさらに管理しやすくなるだろう。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、山崎製パンが今後も健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロがどう考えているか知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが興味深いかもしれない。

というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 山崎製パンの貸借対照表にはネットキャッシュが計上されているかもしれないが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローにどの程度変換しているかを見るのは興味深い。 直近の3年間で、山崎製パンはEBITの70%に相当するフリー・キャッシュ・フローを記録しており、フリー・キャッシュ・フローが利子と税金を除いたものであることを考えると、これはほぼ普通である。 フリー・キャッシュ・フローが利子と税金を含まないことを考えれば、これは通常程度である。

総括

山崎製パンのバランスシートは、負債総額が多いため特別に強いわけではないが、553億円のネットキャッシュがあることは明らかにプラスである。 また、昨年度のEBIT成長率が101%であったことも印象的であった。 従って、山崎製パンの負債利用が危険だとは思わない。 長期的には、株価は一株当たり利益に連動する傾向があるので、もし山崎製パンに興味があるなら、ここをクリックして一株当たり利益の履歴をインタラクティブなグラフで確認するといいだろう。

もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.