株式分析

江崎グリコ(株)(東証:2206)のPERに欠ける信頼性

TSE:2206
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江崎グリコ株式会社 東証:2206)の株価収益率(PER)18倍は、約半数の企業がPER12倍以下、さらにはPER8倍以下がごく普通である日本の市場と比較すると、今は売りに見えるかもしれない。 しかし、PERが高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうか判断するにはさらなる調査が必要だ。

江崎グリコはここ最近、他社を凌駕する業績の伸びを示し、比較的好調に推移している。 好業績の持続を期待する声も多いようで、PERは上昇している。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になるかもしれない。

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東証:2206 株価収益率 vs 業界 2024年8月8日
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成長は高PERに見合うか?

江崎グリコのような高いPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を凌駕する軌道に乗っている時だけだ。

昨年度の業績成長率を振り返ってみると、67%増という驚異的な伸びを記録している。 その結果、過去3年間のEPSも合計で22%伸びている。 従って、最近の利益成長は同社にとって立派なものだと言っていいだろう。

将来に目を移すと、同社を担当する3人のアナリストの予想では、今後3年間の利益成長率は年率2.1%減となり、マイナス圏に突入する。 他の市場が年率9.8%の成長を見込んでいる中で、これはあまり良いことではない。

これを考えると、江崎グリコのPERが他の企業の大半を上回っているのは憂慮すべきことだ。 投資家の多くは、同社の事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していないようだ。 PERがマイナス成長見通しに見合った水準まで低下した場合、これらの株主は将来的に失望を味わう可能性が非常に高い。

江崎グリコのPERの結論

株価収益率(PER)だけで株を売却すべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する現実的な指針にはなり得る。

江崎グリコは現在、減益が予想される企業としては予想以上に高いPERで取引されていることが分かった。 業績が後退し、見通しが悪くなると、株価が下落し、高いPERが低下するリスクがあると考えられる。 これでは、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的投資家は過大なプレミアムを支払う危険にさらされる。

次のステップに進む前に、我々が発見した江崎グリコの1つの警告サインについて知っておく必要がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.