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サカタのタネ (東証:1377) 堅実な利益もファンダメンタルズは弱い

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TSE:1377

サカタのタネ(東証1部1377)が好決算を発表し、市場はそれに反応して株価を大幅に上昇させた。 しかし、当社の分析によると、株主は決算が見かけほど良くなかったことを示すいくつかの要因を見逃している可能性がある。

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東証:1377 2025年1月21日の業績と収益の歴史

異常項目が利益に与える影響

サカタのタネの利益を法定数字以上に理解したい人は、過去1年間の法定利益が130億円相当の特別項目によってもたらされたことに注目することが重要である。 利益が増えるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時に我々の意欲を削ぐ。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 そしてそれは、これらの増益要因が「異例」と表現されることから予想される通りである。 サカタのタネは、2024年11月までの利益に対して、異常項目がかなり大きく寄与している。 他のすべての条件が同じであれば、これは法定利益を基礎的な収益力に対する不十分なガイドにする効果があると思われる。

そのため、アナリストが将来の収益性についてどのような予測をしているのか気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

サカタのタネの収益性についての見解

前述したように、サカタのタネは特殊要因による大幅な増益がいつまでも続くわけではない。 このため、サカタのタネの法定利益は、同社の基礎的な収益力に対する悪いガイドであり、投資家に同社に対する過度のポジティブな印象を与える可能性があると考える。 しかし、その一方で、過去3年間の一株当たり利益の成長率は極めて高い。 本稿の目的は、同社のポテンシャルを反映する法定収益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 つまり、収益の質も重要だが、サカタのタネが現時点で直面しているリスクを考慮することも同様に重要だ。 例えば、サカタのタネの警告サインを2つ挙げてみた(1つは気になる)

このノートでは、サカタのタネの利益の本質を明らかにする一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 自己資本利益率の高さを誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。