株式分析

日本精蝋株式会社(TSE:5010)の投資家人気は明らかだ

TSE:5010
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日本精蝋 (株)(東証:5010)のPER(株価収益率)0.1倍は、PERの中央値が0.2倍前後である日本の石油・ガス業界の企業にとって、極めて「中道」であると言っても過言ではない。 しかし、P/Sに合理的な根拠がない場合、投資家は明確な機会や潜在的な後退を見落としている可能性がある。

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東証:5010 株価収益率対業界 2024年2月29日

日本精蝋の業績推移

例えば、日本精蝋の最近の売上高が減少していることは、考える材料になるだろう。 おそらく投資家は、最近の収益実績は業界と同程度で十分だと考えており、それがP/Sの低下を抑えているのだろう。 日本精蝋が好きなら、少なくともそうであってほしいと願うだろう。

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収益予測はP/Sレシオと一致するか?

日本精蝋のようなP/Sを安心して見ることができるのは、会社の成長が業界と密接に連動している場合だけである。

昨年度の財務を見直すと、同社の収益が44%も減少しているのを見て落胆した。 過去3年間を見ても、合計で2.4%減収している。 従って、株主は中期的な収益成長率に暗澹たる気持ちになったことだろう。

他の業界も同様に、今後1年間で1.1%の減収が見込まれているのは興味深い。

この点を考慮すれば、日本精蝋のP/Sが同業他社並みであることは驚きではない。 とはいえ、同業他社が一斉に下降しているにもかかわらず、直近の収益が逆行しているため、P/Sがまだ底値を見つけていない保証はない。 最近の収益傾向が続けば、いずれ株価の重荷になる可能性が高いため、この株価を維持するのは難しいだろう。

最終結論

売上高株価比率は、特定の業界においては価値を測る指標としては劣るという議論もあるが、強力な景況感指標にはなり得る。

予想通り、日本精蝋を調査したところ、3年間の収益縮小の結果、PERが業界並みになっていることが判明した。 現在のところ、株主は将来の収益がこれ以上不愉快なサプライズをもたらすことはないと確信しているようで、P/Sに満足している。 しかし、このような厳しい業界環境下で、同社の業績が他の業界プレーヤーと比較して悪化しないか懸念している。 一方、同社の相対的な業績が変化しない限り、株価はこの水準でサポートされるはずだ。

投資リスクは常に存在する。我々は日本精蝋について3つの警告サインを確認した(少なくとも1つは我々を少し不安にさせる)、そしてこれらを理解することはあなたの投資プロセスの一部であるべきだ。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.