株式分析

インペックス・コーポレーション(東証:1605)の株価は、決算前後のセンチメントと一致している

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インペックスコーポレーション(東証:1605)の株価収益率(PER)は7倍で、PERが15倍を超える企業が約半数、24倍を超える企業もざらにある日本の市場と比べると、今は強い買い手に見えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは得策ではない。

インペックスの業績は、他のほとんどの企業がプラス成長を遂げているのに対し、最近は後退しているためだ。 PERが低いのは、投資家がこの業績不振はもう良くならないと考えているからだろう。 もしそうなら、既存株主は今後の株価の方向性にワクワクすることができないだろう。

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東証:1605 株価収益率 vs 業界 2024年3月2日
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インペックスに成長はあるのか?

InpexのようにPERが低迷していても本当に安心できるのは、同社の成長が市場に大きく遅れをとる軌道にあるときだけだ。

まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは7.9%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 少なくともEPSは、それ以前の成長期のおかげで、全体として3年前と完全に逆戻りすることはなかった。 従って、不安定な中期的成長率に株主が過度に満足することはなかっただろう。

今後の見通しに目を向けると、9人のアナリストの予測では、今後3年間の収益は毎年1.0%ずつ減少し、リターンは減少する。 市場が毎年10%の成長を予測する中、これは残念な結果だ。

これを考慮すれば、インペックスのPERが他の企業の大半を下回るのは理解できる。 しかし、収益の縮小が長期的に安定したPERにつながるとは考えにくい。 同社が収益性を改善できなければ、PERはさらに低水準に低下する可能性がある。

最終結論

株価収益率(PER)は、特定の業界においては価値を測る指標としては劣るという議論もあるが、強力な景況感指標となり得る。

インペックスが低PERを維持しているのは、予想通り業績が低迷しているためだ。 現段階では、投資家は収益改善の可能性が、高いPERを正当化できるほど大きくないと感じている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく上昇するとは考えにくい。

意見をまとめる前に、インペックスに注意すべき1つの警告サインを発見した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.