Stock Analysis

コスモス薬品株式会社(東証:3349)のPERに不安を感じる株主の声

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PER(株価収益率)23.3倍のコスモス薬品株式会社(東証:3349)は、日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では非常に弱気なシグナルを発している可能性がある。 とはいえ、非常に高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

コスモス薬品は最近、他の企業よりも収益の伸びが鈍いので、業績が良くなっている可能性がある。 PERが高いのは、投資家がこの冴えない業績が著しく改善すると考えているからだ、という可能性もある。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:3349 株価収益率 vs 業界 2024年3月16日
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成長は高PERに見合うか?

コスモス薬品のPERは、非常に力強い成長が期待され、重要なことに市場よりもはるかに優れた業績を上げる企業にとって典型的なものだろう。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を3.8%増加させた。 しかし、残念なことにEPSは3年前と比べて6.5%減少している。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものと言ってよい。

将来に目を転じると、同社を担当する12人のアナリストの予想では、今後3年間は年率8.8%の収益成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率10%の成長予測に近い。

このような情報から、コスモス薬品が市場と比べて高いPERで取引されていることは興味深い。 ほとんどの投資家は、かなり平均的な成長予想を無視し、この銘柄へのエクスポージャーを得るために高い金額を支払っても構わないと思っているようだ。 しかし、このレベルの利益成長はいずれ株価を押し下げる可能性が高いため、さらなる利益を得るのは難しいだろう。

重要なポイント

一般的に、株価収益率の使用は、市場が企業の全体的な健全性についてどう考えているかを確認するために限定することを好む。

コスモス薬品のアナリスト予想を検証した結果、市場にマッチした業績見通しは、我々が予想したほど高いPERに影響を及ぼしていないことが分かった。 平均的な業績見通しで市場並みの成長率を示した場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがあると考えられる。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。

その他多くの重要なリスク要因は、同社のバランスシートに見出すことができる。 コスモス薬品のバランスシート分析(無料)をご覧ください。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.