セントラル警備保障株式会社(東証:9740)の堅調な決算報告は、同社の株価を動かすには至らなかった。 当社の分析によると、株主は数字の中に気になる点があることに気づいたようだ。
異常項目が利益に与える影響
セントラル警備保障の利益を法定数字以上に理解したい人にとって、過去1年間の法定利益が38億円相当の特別項目によってもたらされたことに注目することは重要である。 利益が増えるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時に我々の意欲を削ぐ。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 セントラル警備保障の2024年2月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 他のすべての条件が同じであれば、これは法定利益を基礎的な収益力に対する不十分なガイドにする効果があると思われる。
そうなると、アナリストが将来の収益性をどう予測しているのかが気になるところだ。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を表したインタラクティブなグラフを見ることができる。
セントラル警備保障の利益パフォーマンスに関する当社の見解
前述したように、セントラル警備保障の異常項目による大きな押し上げ効果はいつまでも続くわけではないので、法定利益はおそらく根本的な収益性を示す目安にはならないだろう。 その結果、セントラル警備保障の根本的な収益力は法定利益よりも低いというケースも十分にあり得ると考える。 しかし、その一方で、同社の1株当たり利益は過去3年間、極めて目覚しい成長を遂げている。 本稿の目的は、同社の潜在能力を反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 つまり、収益の質も重要だが、現時点でセントラル警備保障が直面しているリスクを検討することも同様に重要だ。 その一助として、セントラル警備保障の株を買う前に知っておくべき3つの警告サイン(1つは深刻な可能性あり!)を発見した。
このノートでは、セントラル警備保障の利益の本質に光を当てる一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、自己資本利益率の高さを 誇る企業の 無料 コレクションや、 インサイダーが買っている銘柄のリストが役に立つかもしれない。
評価は複雑だが、我々はそれを単純化するためにここにいる。
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