株式分析

IHIコーポレーション(東証:7013)の株価に欠けているパズルのピース

TSE:7013
Source: Shutterstock

日本の機械業界のP/S中央値が約0.7倍である中、IHIコーポレーション(東証:7013)の売上高株価倍率(P/S)0.4倍を特筆に値すると考える人は多くないだろう。 しかし、P/Sに合理的な根拠がない場合、投資家は明確な機会や潜在的な後退を見落としている可能性がある。

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東証:7013 株価対売上高比率 vs 業界 2024年6月8日

IHIの最近のパフォーマンスは?

IHIの収益低下は、平均していくらか収益が伸びている他社と比べて芳しくない。 おそらく市場は、収益不振が改善し、P/Sが低下しないことを期待しているのだろう。 そうでなければ、この種の成長プロフィールを持つ企業に対して比較的高い価格を支払うことになる。

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収益予測はP/Sレシオと一致するか?

P/Sレシオを正当化するためには、IHIは業界並みの成長を遂げる必要がある。

まず振り返ってみると、IHIの昨年の売上高は2.2%減と期待外れで、その成長率に興奮するようなものではなかった。 このため、直近の3年間では、19%の増収を記録している。 紆余曲折はあったが、それでも最近の収益成長は同社にとってほぼ立派なものだったと言える。

同社を担当する9人のアナリストによれば、今後3年間は年間8.7%の増収が見込まれている。 業界は年率5.2%しか伸びないと予測されているため、同社はより強力な収益が期待できる。

この点を考慮すると、IHIのP/Sが同業他社と拮抗しているのは興味深い。 投資家の多くは、同社が将来の成長期待を達成できると確信していないのかもしれない。

IHIのP/Sから何を学ぶか?

一般的に、投資判断の際に株価売上高比率を深読みすることには注意が必要だが、他の市場参加者が同社をどう考えているかについては、株価売上高比率から多くを読み取ることができる。

業界を上回る魅力的な収益成長率にもかかわらず、IHIのP/Sは我々が期待するほどではない。 おそらく、収益予測の不確実性がP/Sレシオを他の業界と一致させているのだろう。 この不確実性は株価にも反映されているようで、安定はしているものの、収益予測を考えるともっと高くなる可能性がある。

さらに、IHIについて我々が発見した3つの警告サイン(無視できない2つを含む)についても学ぶべきである。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.