株式分析

2025年3月に検討すべきアジア配当株トップ

TSE:6349
Source: Shutterstock

米国規制の不確実性と関税の緊張に象徴される複雑な情勢をグローバル市場がナビゲートする中、アジア経済も波及効果を感じており、日本や中国の株価指数は顕著な下落に見舞われている。こうした課題にもかかわらず、市場のボラティリティの中で安定したインカムゲインをもたらす可能性があるとして、アジアの配当銘柄は引き続き注目を集めている。このような中、強い配当銘柄を見極めるには、安定した収益とキャッシュフローを持ち、経済が不安定な中でも配当を維持できる企業を探すことが重要である。

アジアの配当株トップ10

銘柄名配当利回り配当格付け
重慶農村商業銀行 (SEHK:3618)8.48%★★★★★★
武聯誼賓股份有限公司 (SZSE:000858)3.91%★★★★★★
CACホールディングス (TSE:4725)5.08%★★★★★★
椿本チエイン (東証:6371)4.05%★★★★★★
大東トラスト建設 (東証:1878)4.04%★★★★★★
パックス グローバル テクノロジー (SEHK:327)9.34%★★★★★★
学究社 (東証:9769)4.29%★★★★★★
中国南方出版メディア集団 (SHSE:601098)4.26%★★★★★★
広西六耀集団 (SHSE:603368)3.47%★★★★★★
華宇汽車系統 (SHSE:600741)4.19%★★★★★★

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スクリーナーから選ばれた銘柄の一部を覗いてみよう。

LTグループ (PSE:LTG)

シンプリー・ウォール・ストリート配当評価★★★★★☆

概要LTグループは、フィリピン国内外で銀行、蒸留酒、飲料、タバコ、不動産開発などの分野で事業を展開しており、時価総額は約1,326億1,000万円。

事業内容LT Group, Inc.の収益は主に銀行部門から得ており、その額は750.7億⁻、次いで蒸留酒が338.5億⁻、飲料が182.1億⁻、不動産開発が25.3億⁻となっている。

配当利回り:9

LTグループの配当は過去10年間で増加し、利益(配当性向:5.6%)とキャッシュフロー(現金配当性向:24.8%)で十分にカバーされている。配当利回りは8.97%とフィリピンの市場配当企業の上位25%に入る魅力的な水準だが、配当実績は長年にわたり不安定である。最近の決算では、売上高は1,289億7,000万PHPに増加しているが、将来の収益は大幅に減少すると予想されている。

PSE:LTG Dividend History as at Mar 2025
PSE:LTGの配当履歴(2025年3月現在

小森コーポレーション (TSE:6349)

シンプリー・ウォール・ストリート配当評価★★★★★☆

概要小森コーポレーションは、日本、北米、欧州、中華圏で印刷機の製造、販売、修理に特化しており、時価総額は700億9,000万円です。

事業内容売上高:日本 821.7 億円、欧州 231.5 億円、中華圏 151.7 億円、北米 105.5 億円。

配当利回り:4.2

小森コーポレーションの配当利回りは 4.16%で、日本の市場配当者の上位 25%に位置し、直近の予想では 2025 年 3 月期に 1 株当たり 35 円に増配される。過去の変動にもかかわらず、配当は利益(配当性向29.6%)とキャッシュフロー(現金配当性向60.8%)で賄われている。2025年2月26日の取締役会では178条に基づく消却が検討されており、中期経営計画の目標とともに株主還元を重視していることがうかがえる。

TSE:6349 Dividend History as at Mar 2025
東証:6349 2025年3月現在の配当履歴

橋本総業ホールディングス (東証:7570)

シンプリー・ウォール・ストリート配当評価★★★★☆☆

概要橋本総業ホールディングスは、日本で水まわり設備機器の加工・製造・販売を中心に事業を展開しており、時価総額は257億円。

事業内容橋本総業ホールディングスは、セグメントを通じて収益を上げている:配管資材事業(464.6億円)、住宅設備事業(291.6億円)、空調・ポンプ事業(385.2億円)、衛生陶器・金具事業(467.5億円)。

配当利回り:3.7

橋本総業ホールディングスの配当利回りは3.72% で、日本の上位25% をわずかに下回っているが、配当は過去10年間安定的に増加している。配当性向は33%と低いが、配当はフリー・キャッシュ・フローや利益で賄われておらず、持続可能性への懸念がある。最近発表された総額6億8,255万円の自社株買いは、事業が変化するなかでの柔軟な資本政策を示唆しているが、営業キャッシュフローによる負債のカバーは依然不十分である。

TSE:7570 Dividend History as at Mar 2025
東証:7570 2025年3月現在の配当履歴

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.