バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンドマネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本の永久的な損失を被ることになるかどうかだ』と言って、それを骨抜きにしない。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 他の多くの企業と同様、住友ゴム工業株式会社(東証:5110)もまた、負債を負っている。(東証:5110)は負債を利用している。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?
負債がもたらすリスクとは?
負債やその他の負債は、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行することができない場合、企業にとってリスクとなる。 最悪のシナリオでは、債権者への支払いができなくなった場合、企業は倒産する可能性がある。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低い価格で新たな株式資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような場合にも悪影響は生じない。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債水準の両方を合わせて検討する。
住友ゴム工業の負債額は?
住友ゴム工業の2024年3月時点の有利子負債は2,560億円で、前年の3,264億円から減少した。 ただし、現金は854億円あるため、純有利子負債は1,706億円となる。
住友ゴム工業の負債
最新の貸借対照表を見ると、1年以内に期限の到来する負債が3,275億円、それ以降に期限の到来する負債が2,990億円ある。 これらの債務を相殺する現金854億円と12ヶ月以内に期限の到来する債権2,178億円がある。 つまり、負債が現金と(短期)債権を合計した3,234億円を上回っている。
時価総額4,174億円に対してレバレッジの山である。 貸出先がバランスシートの補強を要求すれば、株主は深刻な希薄化に直面する可能性が高い。
当社では、利益に対する負債水準について、主に2つの比率を用いている。ひとつは純有利子負債をEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)で割ったもので、もうひとつはEBIT(金利・税金・減価償却費控除前利益)が支払利息を何倍カバーしているか(略してインタレストカバー)である。 したがって、減価償却費の有無にかかわらず、利益に対する負債を考慮する。
住友ゴム工業のEBITDAに対する負債比率は1.0と低い。 しかし、本当にクールなことは、昨年1年間で、実際に、支払った利息よりも多くの利息を受け取ることができたということである。 つまり、鉄板焼きのシェフが調理をするように、負債を扱うことができるのだ。 さらに、住友ゴム工業は昨年、EBITを561%伸ばした。 この成長が維持されれば、数年後の負債はさらに管理しやすくなるだろう。 負債水準を分析する場合、バランスシートは当然出発点となる。 しかし、住友ゴム工業が長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来的な収益性によって決まる。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。
最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 そのため、EBITが対応するフリーキャッシュフローにつながっているかどうかを見る必要がある。 過去3年間、住友ゴム工業のフリー・キャッシュフローはEBITの33%で、予想より少なかった。 負債を返済することを考えると、これはあまり良いことではない。
当社の見解
住友ゴム工業のEBITで支払利息をカバーする能力とEBITの成長率は、債務を処理できるという安心感を与えた。 とはいえ、総負債の水準は、バランスシートの潜在的な将来リスクに対してやや敏感である。 こうしたさまざまなデータを考慮すると、住友ゴム工業の負債水準は管理しやすい状態にあると思われる。 とはいえ、その負担は十分に重いため、株主の皆様には注視していただくことをお勧めしたい。 有利子負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかである。 しかし、すべての投資リスクがバランスシートにあるわけではない。 例えば、 住友ゴム工業には注意すべき警告サインが1 つある。
もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。
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