バイオ医薬品企業であるコーヘラス・バイオサイエンシズ社は、主に米国においてがん治療薬の研究・開発・商業化に注力している。同社は、長時間作用型顆粒球コロニー刺激因子製剤NeulastaのバイオシミラーであるUDENYCA、新規PD-1阻害剤であるLOQTORZI、インターロイキン27を標的とする治験中の組換えヒト免疫グロブリンアイソタイプG1(IgG1)モノクローナル抗体であるCasdozokitugを開発している。また、腫瘍微小環境(TME)のTreg細胞に高発現するケモカイン受容体であるCCR8を選択的に標的とする治験中の高特異性ヒトアフコシル化IgG1モノクローナル抗体であるCHS-114や、好ましくないTMEをより好ましいTMEに変化させることにより抗PD-1の臨床的有用性を改善するようデザインされたヒトILT4を標的とする抗体であるCHS-1000も開発中である。さらに、免疫腫瘍学プログラムでは、cluster of differentiation 73を阻害する抗体NZV930、固形がん治療用のCD112Rを標的とする抗体GSK4381562などのライセンスを取得している。さらに、関節リウマチ、若年性特発性関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、クローン病、乾癬、潰瘍性大腸炎など、体内の腫瘍壊死因子(TNF)の産生増加を特徴とする炎症性疾患の治療薬として、ヒュミラのバイオシミラーであるユシムリーを提供している。また、ジュンシ・バイオサイエンシズ社とはトリパリマブの共同開発および商業化に関する提携契約を、サーフェス社およびアディマブLLC社とは契約を、バイオエックAG社およびジェネンテック社、ワクチネックス社とはライセンス契約を、ノバルティス生物医学研究所およびグラクソ・スミスクライン知的財産第4株式会社とは導出契約を締結している。2012年4月に社名をコーヘラス・バイオサイエンシズに変更。コーヘラス・バイオサイエンシズ・インクは2010年に法人化され、カリフォルニア州レッドウッドシティに本社を置いている。