AI関連株で探す 次に見たい米国ソフトウエア株3選
世界的なインフレや中東情勢、各国中銀の金融政策が読みづらい中でも、ChatGPTをはじめとする人工知能関連の投資テーマは、依然として多くの投資家の関心を集めています。エネルギー価格の動きや金利の先行きが読みにくい局面では、半導体、クラウド、ソフトウエア、LLMなど、AIの普及を支える企業群に的を絞った「AI株スクリーナー」のような整理された入り口があると、銘柄選びの効率が高まります。この記事では、そのスクリーナーから注目度の高いAI関連株を3銘柄取り上げ、それぞれの投資ポイントをわかりやすく整理していきます。
RingCentral(RNG)
概要: RingCentralは、クラウド上で音声通話、ビデオ会議、メッセージング、コンタクトセンターなどを一体で提供し、AIを活用して企業のコミュニケーションと顧客対応を効率化するサービスプロバイダーです。AIレセプショニストやリアルタイム要約、エージェント支援などの機能を通じて、業種や企業規模を問わず、日々の業務フローに溶け込む形でコミュニケーション基盤を提供しています。
事業概要: RingCentralの売上は約25.8億米ドルで、主にインターネットソフトウエア・サービス事業から生み出されています。
時価総額: 約44.8億米ドル
RingCentralに関心を持つ投資家にとってのポイントは、AIを前面に出したクラウド通信プラットフォームでありながら、収益性とキャッシュ創出に強い意識を持っていることです。AIレセプショニスト「AIR」やRingCXなどのAI製品群、OpenAIとの協業、NiCEとの複数年契約拡大により、企業のデジタル化ニーズに沿った新しい収益機会を広げています。一方で、マイクロソフトやZoomなどの包括スイートとの競合や高水準の負債、マイナスの自己資本、さらにはインサイダー売却など、慎重に見ておきたい論点もあります。AI成長ストーリーと財務リスクのバランスが、この銘柄を検討するうえでの核心になってきます。
AI通信プラットフォームの成長ストーリーが注目を集める一方で、RingCentralは負債水準や自己資本の状況も見逃せません。収益機会と財務リスクのバランスを数字で整理したいなら、まずはRingCentral の財務健全性レポートを確認してみましょう。
インテル (INTC)
概要: インテルは、PCやサーバー向けCPU、GPU、ネットワーク機器などの半導体を自社設計から製造まで一貫して手掛ける世界的なチップメーカーで、データセンターやAI処理、エッジ機器、自動運転支援など幅広い分野にコンピューティング基盤を提供しています。
事業概要: インテルの売上は、クライアント向けコンピューティングと物理AIを含むCCPGが約333億米ドル、データセンター&AI事業のDCAIが約202億米ドル、ファウンドリー事業が約199億米ドル、その他が約29億米ドルとなっています。
時価総額: 約462.4億米ドル
インテルに関心を持つ投資家が注目したいのは、AIサーバー需要とファウンドリー事業の進展が同時に進んでいる点です。データセンター&AI部門はAI向けCPUやネットワークを軸に存在感を高めており、Q2 2026決算ではAI関連サーバー需要が業績を押し上げたと報じられています。一方で、同社は依然として赤字であり、組織の複雑さやAI対応のスピード、新しい経営陣への信頼、インサイダー売却や希薄化、高水準の設備投資など、慎重に見極めたいリスクも残ります。成長期待とファウンドリー構想がどこまで収益性につながるのかを見極めたい投資家にとって、インテルはAIインフラの中核候補として検討に値する存在といえます。
AIサーバー需要とファウンドリー構想が加速しつつあるインテルの物語は、まだ全体像が見えきっていません。成長期待と赤字や投資負担の裏側を一度整理したいと感じたなら、まずはインテルの分析レポートから、いま市場が本当に織り込めていないポイントを押さえておくと良いかもしれません。
Klaviyo(KVYO)
概要: Klaviyoは、EC事業者やブランド向けに、メールやSMS、SNS、チャットなどの顧客接点を一つにまとめて管理できるB2C向けCRMプラットフォームを提供し、AIを活用してマーケティングやカスタマーサポートの自動化と高度な分析を行うクラウドサービス企業です。中小企業から大企業まで、顧客データを軸にしたパーソナライズされたコミュニケーションを支えることに強みがあります。
事業概要: Klaviyoの売上は約13.1億米ドルで、そのほぼ全てをインターネットソフトウエア事業から生み出しており、地域別では米国が約7.8億米ドル、EMEAやアジア太平洋など海外からも幅広く収益を上げています。
時価総額: 約53.1億米ドル
Klaviyoは、EC企業の「顧客データ×AIマーケティング」を支えるプラットフォームとして、AIエージェントやHelpdesk、ソーシャル連携などを次々と打ち出し、Q1 2026には売上約3.58億米ドル、純利益が赤字から黒字へと転換しています。一方で、SMSやWhatsAppなどメッセージング拡大に伴うインフラコストで粗利益率が圧迫される懸念や、SalesforceやAdobeなど大手クラウドとの競争、Shopifyといったパートナー依存のリスクも無視できません。自社株買いで1カ月に約431万株を取得するなど資本政策にも動きがある中で、AIを軸にしたCRMプラットフォームとしてどこまで評価の見直しが進むのかを見極めたい投資家にとって、Klaviyoはチェックしておきたい1社といえます。
KlaviyoのAIマーケティングストーリーが加速する中で、本当に注目すべきなのは、数字にまだ完全には表れていない成長余地とリスクの分岐点です。今の株価に何が織り込まれていて、どこにズレがあるのかを確認したいなら、まずはKlaviyoに関するアナリスト予想から、投資家が見落としがちな「もう一段先」のシナリオを押さえておくと、意外なギャップが見えてくるかもしれません。
この記事で取り上げた3銘柄は、ChatGPTとAI革命に関わる企業群のごく一部に過ぎず、スクリーナー全体では、同じくらい興味深いストーリーを持つ企業がさらに203社見つかっています。その中から、自分が注目したい半導体やクラウド、ソフトウエア、LLMといった具体的なテーマ別に有力候補を絞り込みたいなら、AI関連株を整理した人工知能(AI)関連銘柄スクリーナーを使って、記事で触れたような「収益性」「キャッシュ創出」「AI投資の進捗」といった切り口で銘柄のストーリーを分析してみてください。
投資の旅路を自分の手で切り拓こう
RingCentral やこれらの企業のいずれかに興味を持たれた方は、Simply Wall St に無料登録して銘柄をウォッチリストに追加し、株価を本源的価値と比較しながら、新たな動きをリアルタイムで追跡しましょう。 売買を行ったあとは、最も重要で行動につながる情報だけを抽出してお届けするポートフォリオ・コマンドセンターで保有銘柄を管理しましょう。 投資の旅路を通して、私たちのコミュニティでは、何千もの投資家の視点から生まれる優れたアイデアを取捨選択することができます。 隠れたカタリストやリスクを早期に見つけ出すことで、意思決定を加速させ、市場より一歩先を行くことができるようになります。
好奇心で広げる次の投資先はどこ
次のブレイクアウト候補は、いま静かに勢いをためているかもしれません。勢いが本格的に飛び始める前に、フレッシュな銘柄群を押さえて行動しましょう。act now
- 値動きの大きさを味方にして、財務基盤を重視して絞り込まれた財務基盤の強い優良ペニー株20銘柄から、次のモメンタムに乗り遅れない候補をチェックしてみてください。
- 配当収入を軸にポートフォリオを組み立てたいなら、安定性を意識して選別された8つの高配当銘柄の要塞から、押し目が短い高利回り銘柄を今のうちに確認しましょう。
- 守りを固めながらチャンスを探したいなら、リスクスコアでふるいにかけられた低リスクスコアを持つ83の堅実な銘柄を使い、下落局面でも落ち着いて拾える候補を整理しておきましょう。
シンプリー・ウォールセントの記事は一般的なものです。 私たちは、偏りのない方法論を用いて、過去のデータとアナリストの予測のみに基づいた解説を提供しており、 私たちの記事は財務アドバイスを意図したものではありません。 また、お客様の目的や財務状況を考慮するものではありません。弊社は、 ファンダメンタルズ・データに基づく長期的な焦点に絞った分析をお届けすることを目的としています。 弊社の分析は、価格に影響を与える最新の企業発表や定性的な材料を織り込んでいない可能性があることにご留意ください。 Simply Wall Stは、言及されたいかなる銘柄にもポジションを有していません