ServiceNowやBaiduに注目 AI関連株を探すなら見たい3銘柄
ユーロ圏では、データセンター投資などに支えられたドイツの製造業PMIが2022年初以来の強さとなり、AI関連の半導体やクラウド需要の存在感が一段と意識されています。生成AIやChatGPT関連のインフラを支える企業にとって、これは追い風となり得る動きです。この記事では、このAI関連株スクリーナーから注目の3銘柄を紹介します。
この記事で取り上げる銘柄はあくまで入口であり、このAI関連株スクリーナー全体では、同じように投資ストーリーに着目できる企業がさらに677社抽出されています。より幅広いChatGPT・AI関連銘柄を自分で絞り込みたい場合は、人工知能(AI)関連株スクリーナーを使って気になる候補を分析し、投資アイデアを整理していきましょう。
戦略(MSTR)
概要: Strategyは、ビットコインを活用したデジタル・トレジャリー事業に加え、生成AIやLLMを活用したエンタープライズ向け分析ソフトウェアを提供する企業です。特にStrategy OneとStrategy Mosaicは、自然言語での問いかけから意思決定に使えるインサイトを引き出し、企業内のあらゆるデータを統合して管理する「インテリジェンス層」として、ChatGPTやAIトランスフォーメーションの文脈で注目されています。
事業構成: Strategyの売上は約4億98百万米ドルのソフトウェア事業から成り、地域別では主に米国で約2億81百万米ドル、欧州・中東・アフリカで約1億72百万米ドル、その他地域で約4,520万米ドルを計上しています。
時価総額: 約431億米ドル
Strategyに注目したい理由は、ビットコインを活用したデジタル・トレジャリー企業でありながら、AI時代の企業データ活用を支える「Strategy One」「Strategy Mosaic」といったAI分析基盤をすでに提供している点にあります。自然言語でのクエリとデータ統合を組み合わせたこのソフトウェア群は、ChatGPT後の企業内データ活用ニーズと親和性が高い一方で、同社の収益やバリュエーションには依然としてビットコイン価格や資本調達構造が大きく影響します。AI事業の成長余地と、資金調達依存やボラティリティの高さというリスクが同居しており、そのバランスをどう評価するかが投資判断のポイントと言えます。
ビットコインと企業向けAI基盤という二重の物語を持つStrategyの本質をつかみたいなら、まずは1つの主なリターン要因と2つの重要な警戒サイン(うち1つは重大!)をチェックしておきたいところです。AIソフトの可能性とトレジャリー依存のリスク、その意外な関係が…
StrategyのAI活用からヒントを得て、自分だけの銘柄リストを作成しよう
Strategyを含む3銘柄は、いずれもスクリーナーから抽出された一例にすぎません。AI活用度やバリュエーション、財務健全性、リスク指標などを組み合わせて、自分の投資スタイルに合う条件で銘柄を絞り込みたいなら、まずは柔軟に条件を設定できるスクリーナーを試してみると良いでしょう。また、テーマ別に候補を整理したい場合は、あらかじめ厳選されたアイデアから検討を始められる投資アイデアも活用できます。
バイドゥ(BIDU)
概要: Baiduは、中国で検索や動画配信などのインターネットサービスを展開しつつ、ERNIE Botという大規模言語モデルとBaidu AI Cloud、AIチップを組み合わせて企業向けの生成AIソリューションを提供している企業です。検索や動画などの既存サービスに、自社開発のLLMとAIクラウドを組み込むことで、ChatGPT型の対話やAIエージェント、デジタルヒューマン配信といったAI機能を収益と結びつけている点が特徴です。
事業概要: Baiduの売上はすべて中国本土の顧客向けで、直近では約1,273億人民元を中華人民共和国で計上しています。
時価総額: 約31.2b米ドル
Baiduに関心を持つべき理由は、検索やオンライン動画といった既存の大規模ユーザーベースの上に、ERNIE BotとAIクラウド、AIチップから成る「AIスタック」をすでに持ち、そこからの収益化が本格化しつつあることにあります。最新四半期ではAIクラウドやGPUクラウド関連の売上が強く、従来の広告収入の弱さを一部補う形になっており、AIファーストへの転換が進行中です。一方で、AI投資の負担による利益率の圧迫や、検索広告の減速、規制や競争の激しさといったリスクもはっきりしています。このため、BaiduのAI事業がどこまで収益とキャッシュフローに結びつくのかを見極めたい投資家にとって、今は目が離せない局面と言えます。
BaiduのAIスタックは加速しつつも、その本質はまだ市場に十分理解されていない可能性があります。広告とクラウド、GPU需要の関係を整理したい場合は、まずBaidu の分析レポートに目を通して、その裏側にあるカギとなる要素を確認してみてください。
ServiceNow(ティッカー:NOW)
概要: ServiceNowは、クラウド上で企業のITサービス、人事、顧客対応、セキュリティなどのワークフローを一元管理し、自社プラットフォームに組み込んだ生成AIや機械学習によってチケット処理や意思決定を自動化するソフトウェア企業です。特にServiceNow ImpactやAutomation Engine、App Engineに埋め込まれたAI機能が、LLMを活用したアシスタントや自律エージェントを実務プロセスの中に組み込みたい企業の受け皿となっています。
事業構成: ServiceNowの売上は、約147億米ドルの「インターネット・ソフトウエア&サービス」事業から構成されています。そのうち約87億5,000万米ドルを米国、約37億6,200万米ドルを欧州・中東・アフリカ、約17億1,000万米ドルをアジア太平洋・その他、約5億600万米ドルを米国以外の北米で計上しています。
時価総額: 約131.5b米ドル
ServiceNowに注目するポイントは、生成AIブームの中で「モデルそのもの」ではなく、企業内でAIを安全かつ反復的に使うためのワークフローとガバナンスを担うインフラ的な位置づけを強めていることです。AIプラットフォームの年間契約価値が10億米ドル規模に達する一方、P/Eは高水準にあり、成長の持続性やAI投資による利益率の圧迫、他社クラウドや自動化ソフトとの競合といったリスクも存在します。
一方で、ITSMやセキュリティ、公共部門などでの深い組み込みに加え、AIガバナンスや自律エージェント領域での拡張余地も意識されやすい状況にあります。AIワークフローを担うプラットフォームとしてどのような評価が妥当か、改めてチェックしておきたい企業といえます。
「モデルではなくワークフロー」で成長を狙うServiceNowの物語は、まだ一部しか織り込まれていない可能性があります。AIワークフローとP/E評価の関係を整理したいなら、ServiceNowに関するアナリスト予測がそのギャップのヒントを教えてくれるかもしれません。
ほかの選択肢を探したい好奇心はありますか
次のブレイクアウト候補は、勢いがついてからでは情報価値が急速に薄れます。まだレーダーに完全には捉えられていない今のうちに、先回りしてチェックし、行動に移しましょう。act now
- 値動きが大きい銘柄でリスクと成長余地のバランスを探したいなら、厳選された財務基盤の強い厳選ペニー株21銘柄から、次に注目される可能性のある候補を押さえておきましょう。
- インフレや金利の変化に左右されにくい収益源を探しているなら、安定配当を重視して選別された12の鉄壁ディフェンス配当株で、腰を据えて持ちやすい候補を検討してみましょう。
- 資源やインフラ需要に関心があるなら、銅の供給力と財務基盤でふるいにかけられた銅生産大手株9銘柄から、長期テーマを意識した銘柄をチェックしておきましょう。
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