メタ オラクル アルファベットで探る AI関連株の有力候補
エネルギー価格が中東情勢の影響で再び意識される中で、インフレ観測と金利への警戒感が続いています。このような環境では、コスト効率や生産性向上に寄与する人工知能関連のソリューションに注目が集まりやすくなります。この記事では、当社のAI株スクリーナーから3銘柄を取り上げ、ChatGPTや生成AIの広がりに関連する投資アイデアを紹介します。
これから紹介する銘柄は、ごく一部のサンプルに過ぎず、当社のスクリーナーでは同様に着目しやすいストーリーを持つ企業がさらに685社抽出されています。
ChatGPTや生成AIに直接関わる半導体、ソフトウエア、クラウド関連の候補を自分の条件で絞り込みたい場合は、人工知能(AI)株スクリーナーを使って有望度の高い銘柄を分析してみてください。
メタ・プラットフォームズ(META)
Meta Platformsは、FacebookやInstagram、WhatsAppなどの「Family of Apps」を通じて人と人のつながりを提供しつつ、Meta AIやLLaMAといった大規模言語モデルを自社サービス全体に組み込み、ChatGPT/生成AIトレンドと直接結びついた機能を展開している企業です。売上のほぼすべてはFamily of Appsが担っており、2025年の売上は約US$2260億のうち約US$2260億をこのセグメントが占め、Reality Labsは約US$23億にとどまります。時価総額は約US$1.45兆と、AI関連銘柄の中でも最大級の規模です。
Meta Platformsに注目したい理由は、3.5億ではなく35億人規模の利用者基盤から生まれる広告ビジネスに、Meta AIやLLaMAといった生成AIを重ねることで、既存の高収益モデルと次世代AIサービスの両方を狙っている点です。一方で、Reality Labsの巨額赤字やAIインフラへの年US$1000億超規模の投資計画、そして未成年保護やAI規制を巡る世界各地の訴訟・規制リスクが、収益性と評価に重い宿題を残しています。極めて質の高い広告ビジネスと、大胆なAI投資という「光と影」が交錯する銘柄であり、どこまでリスクを許容するかで見方が大きく分かれると考えられます。
高収益な広告ビジネスに生成AIを重ねるMeta Platformsのストーリーは、まだ数字だけでは読み切れない部分があります。収益力と巨額AI投資の関係を整理したいなら、まずMeta Platforms の分析レポートが出しているシグナルを押さえておくと、今後の「意外な展開」が見えやすくなるかもしれません。
オラクル(ORCL)
Oracleは、ERPや人事、サプライチェーンなどの業務アプリからデータベース、ハードウエアまでを一気通貫で提供するITプラットフォーム企業で、その中核にあるOracle Cloud InfrastructureとGenerative AIサービスがChatGPT/生成AI時代の基盤として位置づけられています。売上は約US$58.5bがクラウドとソフトウエア、US$5.7bがサービス、US$3.1bがハードウエアと、収益の大部分をソフトとクラウド関連が占めています。時価総額は約US$438bと、AIインフラ企業の中でも非常に大きな規模です。
Oracleに関心を持つべきポイントは、OpenAIとの提携や巨大なAIスーパーコンピュータ群を背景に、OCIとAIデータベースが「LLMを動かすインフラ」として評価されている一方で、その拡張を支える多額の設備投資と高いレバレッジがリスク要因になっていることです。RPOが非常に大きな水準にあることや、Fusionなど業務アプリに数百のAIエージェントを組み込んでいることは、AI案件の厚みとエンタープライズ向けでの広がりを示していますが、それがどの程度キャッシュ創出につながるのかは今後の焦点です。大きなAI案件とマルチクラウド連携のポテンシャルに魅力を感じるか、それとも資金調達コストや格付けリスクを重く見るかによって、Oracleへの見方は分かれやすいでしょう。
AI大型案件と高水準のRPOが気になるなら、Oracleの「攻めのクラウド」とレバレッジの関係を、数字で整理しておきたいところです。まずは4つの主なリターン要因と3つの重要な警戒サイン(うち1つは重大!)に目を通して、この成長ストーリーの裏側にある条件を確かめてみてください。
アルファベット(GOOGL)
Alphabetは、検索やYouTubeなどのGoogle Servicesで約US$3,671億の売上を上げる一方で、Google Cloudを通じてVertex AIやGeminiといった大規模言語モデルやAIインフラを企業向けに提供し、ChatGPT/生成AI時代の中核ツール群を押さえています。売上構成はGoogle Servicesが圧倒的ですが、約US$776億のGoogle CloudがAIインフラとLLM関連収益の柱となっており、その他のOther Betsは約US$15億と規模は小さめです。時価総額は約US$4.15兆で、世界最大級のAI関連企業の一つです。
Alphabetに関心を持つ投資家が多いのは、検索とYouTubeが生み出す広告収益に加え、Vertex AIやGeminiを載せたGoogle CloudがAIインフラとして存在感を高めている点にあります。一方で、AI向けデータセンターや専用チップへの巨額投資、規制や検索競争の激化、将来の利益成長率が鈍化すると予想されている点など、成長の裏側には無視できないリスクもあります。広告とクラウドの両輪でAI時代を取りにいくこのストーリーをどのように評価するかによって、Alphabetをポジティブに見るか慎重に見るかが変わってきます。
広告とクラウドの二本柱でAI収益機会が広がる一方で、Alphabetの真価はまだ株価に織り込み切れていない可能性があります。AI投資、広告、クラウドのバランスを整理したい場合は、まずAlphabetに対するアナリスト予測に目を通して、この成長ストーリーのどこに本当の分かれ目が潜んでいるのかを確かめてください。
ほかの選択肢を探したくなりませんか
次のブレイクアウト候補は、いま静かに勢いをためている段階かもしれません。情報が鮮度を保っているうちに、まだ注目度が低い銘柄をチェックして、出遅れる前に行動しておきましょう。動き始める前に先に動く側に回る意識でいきましょう。act now
- 安定感と利回りの両方を狙いたいなら、配当に強みを持つ企業だけを集めた12のディフェンシブ高配当銘柄で、キャッシュフロー重視の候補を押さえておきましょう。
- 次の成長ドライバーを資源関連で探すなら、需要が注目されやすい銘柄に絞り込まれた銅生産大手株9銘柄から、有望テーマの入り口をチェックしてみてください。
- 将来のインフラ需要を意識するなら、電力網の更新や拡張に関わる企業が並ぶ電力網技術・インフラ関連銘柄38選で、中長期のテーマ性を持つ候補を比較検討してみましょう。
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