Stock Analysis

CRH plc (NYSE:CRH)の株価が気にならない理由

NYSE:CRH
Source: Shutterstock

米国のPER(株価収益率)中央値が約17倍と同程度の中、CRH plc(NYSE:CRH)の17.9倍のPER(株価収益率)を特筆に値すると考える人は多くないだろう。 しかし、PERに合理的な根拠がない場合、投資家は明確な機会や潜在的な後退を見落としている可能性がある。

他の多くの企業の収益が低下しているのに比べ、CRHの収益成長率はプラス圏にあり、最近の業績はかなり好調である。 好調な業績が他の企業のように悪化すると予想する人が多いため、PERが上昇しないのかもしれない。 同社が好きなら、そうでないことを願い、まだ好感されていないうちに株を拾っておきたいところだ。

CRHの最新分析を見る

pe-multiple-vs-industry
NYSE:CRH 株価収益率 対 業界 2024年4月14
日 同社に対するアナリストの予測に関する全容が知りたいですか?CRHの無料 レポートを ご覧ください。

成長はPERに見合うか?

PERを正当化するためには、CRHは市場並みの成長を遂げる必要がある。

振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに22%の例外的な利益をもたらした。 最近の好調な業績は、過去3年間でEPSを合計274%成長させたことを意味する。 従って、最近の利益成長は同社にとって素晴らしいものであったと言える。

今後の見通しだが、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間で年率11%の増益が見込まれている。 一方、他の市場は毎年10%ずつ拡大すると予測しており、大きな差はない。

これを考慮すれば、CRHのPERが他の大多数の企業と同水準にあるのも理解できる。 どうやら株主は、同社が低姿勢を保っている間は、ただ持ちこたえるのが心地よいようだ。

要点

一般的に、私たちは株価収益率の使用を、市場が企業全体の健全性についてどう考えているかを確認するために限定することを好む。

CRHの予想成長率が市場予想通りであったことから、CRHは中程度のPERを維持している。 今現在、株主は将来の業績がサプライズをもたらすことはないと確信しているため、PERに納得している。 このような状況で、株価が近い将来どちらかの方向に大きく動くとは考えにくい。

企業のバランスシートには多くの潜在的リスクが潜んでいる可能性がある。 CRHのバランスシート分析(無料)をご覧ください。

もちろん、いくつかの良い候補を見れば、素晴らしい投資先が見つかるかもしれません。そこで、低PERで取引され、力強い成長実績を持つ企業の 無料リストを覗いてみよう。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.