コルゲート・パルモリーブ・カンパニー(NYSE:CL)の株価収益率(PER)は31.8倍で、米国の企業の半数近くがPER17倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では非常に弱気なシグナルを送っているのかもしれない。 とはいえ、非常に高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
他の多くの企業の収益が減少しているのに比べ、コルゲート・パルモリーブ社の収益成長はプラス圏にあり、最近の業績はかなり好調だ。 PERが高いのは、投資家がコルゲート・パルモリーブが今後も市場の逆風をうまく乗り切っていくと考えているからだろう。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
成長は高PERに見合うか?
Colgate-Palmoliveのように急なPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに上回る軌道に乗っている時だけだ。
振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに異例の30%の利益をもたらした。 このような力強い最近の成長にもかかわらず、3年間のEPSは全体で11%縮小し、悔しいことに、まだ追いつくのに苦労している。 つまり、残念なことに、同社はその間に収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。
将来に目を転じると、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間の収益は毎年15%成長するはずだ。 一方、他の市場は年率10%の成長しか見込んでおらず、魅力に欠けるのは明らかだ。
この情報を見れば、コルゲート・パルモリーブが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
要点
株価収益率(PER)は、特定の業界においては価値を測る指標としては劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。
コルゲート・パルモリーブが高いPERを維持しているのは、予想される成長率がより広い市場よりも高いからである。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化するほど大きくないと感じている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく下落することは考えにくい。
リスクについては常に考えるべきだ。その一例として、 コルゲート・パルモリーブに注意すべき2つの警告サイン を見つけた。
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