米国の企業の半数近くが株価収益率(PER)17倍を下回っている中、チャーチ・アンド・ドワイト社(NYSE:CHD)のPER45.1倍は、完全に避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
最近、市場が業績を伸ばしている一方で、チャーチ・アンド・ドワイトの業績はリバース・ギアに入っている。 気難しい業績が大幅に回復すると多くの人が予想しているため、PERが暴落せずに済んでいるのかもしれない。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
成長は高PERに見合うか?
チャーチ・アンド・ドワイトのような急なPERを目にして本当に安心できるのは、同社の成長が市場を明らかに凌駕する軌道に乗っている時だけだろう。
振り返ってみると、昨年は同社の収益が22%減少するという悔しい結果となった。 その結果、3年前の収益も全体で30%減少している。 従って、最近の利益成長は同社にとって望ましくないものだと言ってよい。
展望に目を向けると、同社をウォッチしているアナリストの推定では、今後3年間は年率21%の成長が見込まれる。 一方、他の市場は年率11%の成長にとどまると予想されており、その魅力は際立って低い。
この点を考慮すれば、チャーチ・アンド・ドワイトのPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、この力強い将来の成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。
最終結論
株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
チャーチ・アンド・ドワイトが高いPERを維持しているのは、予想される成長率が市場予想よりも高いためである。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化できるほど大きくないと感じている。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。
加えて、 チャーチ・アンド・ドワイトについて我々が発見したこの 1つの警告サインについても学ぶべきだ。
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