米国の企業の半数近くが株価収益率(PER)17倍を下回っているとなると、PER33.7倍のフィリップ・モリス・インターナショナル(NYSE:PM)を完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、この高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
トランプ大統領はアメリカの石油・ガスを「解き放つ」ことを公約しており、これら15銘柄の米国株はその恩恵を受けられる展開となっている。
フィリップ・モリス・インターナショナルは、他のほとんどの企業がプラス成長であるのに対し、同社の業績は最近後退しているため、業績が良くなっている可能性がある。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているため、という可能性もある。 そうでない場合、既存株主は株価の存続可能性に極度に神経質になっている可能性がある。
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高いPERについて、成長指標は何を物語っているのか?
フィリップ・モリス・インターナショナルのように急なPERを目にするのが本当に心地よいのは、同社の成長が市場を明らかに上回る軌道にある時だけだろう。
振り返ってみると、昨年は同社の最終利益が9.8%減少するという悔しい結果となった。 これは、過去3年間でEPSが合計22%減少しているように、長期的に見ても収益が悪化していることを意味する。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものだったと言える。
展望に目を転じると、同社に注目している12人のアナリストの予測では、今後3年間は年率22%の成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率11%の成長予測を大幅に上回る。
この情報を見れば、フィリップ・モリス・インターナショナルが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
フィリップ・モリス・インターナショナルのPERに関する結論
一般的に、投資判断の際に株価収益率を深読みしないよう注意したい。
フィリップ・モリス・インターナショナルが高いPERを維持しているのは、予想成長率が市場予想よりも高いためである。 現在、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、PERに満足している。 こうした状況が変化しない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。
例えば、 フィリップ・モリス・インターナショナルには4つの警告サインがある 。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.