Stock Analysis

スチールケース (NYSE:SCS) のPERから学べること

NYSE:SCS
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米国企業の半数近くが株価収益率(PER)17倍を下回っている中、PER19.2倍のSteelcase Inc. とはいえ、高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

Steelcaseは確かに最近良い業績を上げている。他の多くの企業が業績を後退させている中、同社の業績はプラス成長を続けている。 多くの人が、同社が市場の逆境に抗い続けることを期待しているようで、それが投資家の株価上昇意欲を高めている。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になるかもしれない。

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NYSE:SCS Price to Earnings Ratio vs Industry May 24th 2024
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Steelcaseの成長トレンドは?

Steelcaseのような高いPERを見ることができるのは、会社の成長が市場を凌駕する勢いである時だけです。

昨年度の収益成長率を振り返ってみると、同社は128%という驚異的な伸びを記録している。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間でEPSを合計206%成長させることもできたということだ。 従って、最近の利益成長は同社にとって見事なものであったと言える。

同社を担当する4人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは年率21%上昇すると予想されている。 これは、市場全体の年率10.0%の成長予測を大幅に上回る。

これを考慮すると、スチールケースのPERが他社を上回っているのも理解できる。 多くの投資家はこの力強い将来の成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。

最後に

一般的に、投資判断の際に株価収益率を読み過ぎないよう注意したい。

Steelcaseが高いPERを維持しているのは、予想される成長率がより広い市場より高いからだ。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERを引き下げるほど大きくないと感じている。 こうした状況が変化しない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。

意見をまとめる前に、Steelcaseの注意すべき兆候を1つ発見した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.