Stock Analysis

DLHホールディングス(NASDAQ:DLHC)は危険な投資か?

NasdaqCM:DLHC
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デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることである』。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 重要なのは、DLHホールディングス・コーポレーション(NASDAQ:DLHC)が負債を抱えていることだ。 しかし、本当の問題は、この負債が会社を危険なものにしているかどうかだ。

借金はいつ危険なのか?

一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が増資や自らのキャッシュフローで簡単に返済できなくなった時だけだ。 事態が本当に悪化した場合、貸し手は事業をコントロールすることができる。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストはかかる)のは、バランスシートを補強するためだけに、企業がバーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債の利点は、それがしばしば安価な資本を意味することであり、特に企業の希薄化を高い収益率で再投資する能力に置き換えた場合である。 私たちは、企業の負債の使用について考えるとき、まず現金と負債を一緒に見ます。

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DLHホールディングスの純負債は?

以下の通り、DLHホールディングスの2023年12月時点の負債は1億6,800万米ドルで、前年の1億9,440万米ドルから減少した。 純有利子負債は、現金があまりないため、ほぼ同じである。

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NasdaqCM:DLHCの対株主資本負債推移 2024年3月11日

DLHホールディングスのバランスシートの強さは?

最新の貸借対照表データを拡大すると、DLHホールディングスには12ヶ月以内に返済期限が到来する5,810万米ドルの負債と、それ以降に返済期限が到来する1億6,850万米ドルの負債があることがわかる。 一方、1億3,100万米ドルの現金と5,660万米ドル相当の1年以内に返済期限の到来する債権がある。 つまり、現金と当面の売掛債権を合わせると、1億6,980万米ドルの負債がある。

この赤字は時価総額1億9,970万米ドルに比してかなり大きいため、株主はDLHホールディングスの負債使途を注視する必要がある。 貸し手からバランスシートの補強を求められた場合、株主は深刻な希薄化に直面する可能性が高い。

当社では、利益に対する負債水準について、主に2つの比率を用いている。ひとつは、純有利子負債をEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)で割ったもので、もうひとつは、EBIT(金利・税金・減価償却費控除前利益)が支払利息を何倍カバーしているか(略してインタレストカバー)である。 したがって、減価償却費の有無にかかわらず、利益に対する負債を考慮する。

DLHホールディングスのEBITDAに対する純有利子負債の比率3.7は心配ないが、1.4倍という超低金利カバーは高レバレッジの表れだと考える。 最近、借入コストが株主へのリターンに悪影響を与えているのは明らかだ。 幸いなことに、DLHホールディングスは昨年、EBITを6.5%成長させ、利益に対する負債を徐々に縮小させている。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、DLHホールディングスが今後も健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 そのため、EBITがフリーキャッシュフローにどれだけ裏付けられているかをチェックする価値がある。 株主にとって嬉しいことに、DLHホールディングスは過去3年間、EBITを上回るフリーキャッシュフローを生み出している。 このような強力なキャッシュ創出は、バチスーツを着た子犬のように私たちの心を温めてくれる。

当社の見解

DLHホールディングスの金利カバー率とEBITDAに対する純負債は、我々の評価では間違いなく重荷だ。 しかし、EBITからフリー・キャッシュ・フローへの換算は、全く異なるストーリーを物語っており、ある程度の回復力を示唆している。 前述のデータを総合的に勘案すると、DLHホールディングスの負債にはリスクがあると思われる。 すべてのリスクが悪いというわけではなく、それが実を結べば株価のリターンを押し上げることもあるが、この負債リスクは念頭に置いておく価値がある。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、投資リスクのすべてが貸借対照表にあるわけではない。 DLHホールディングスは 我々の投資分析において5つの警告サインを示して おり、そのうちの1つは重大なものであることに留意してほしい。

もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.