日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍を下回る中、住友倉庫 (東証 :9303)の PER16.8倍は避けるべき銘柄かもしれない。(PER16.8倍の住友倉庫(東証:9303)は避けるべき銘柄かもしれない。 とはいえ、高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
住友倉庫は最近、業績が悪化しており、平均してある程度成長している他社と比べても見劣りする。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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住友倉庫のようなPERが妥当とされるには、その企業が市場をアウトパフォームしなければならないという前提がある。
まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは13%減と期待外れだった。 しかし、直近3年間のEPSは、短期的なパフォーマンスには不満が残るものの、全体で31%増という素晴らしい伸びを示している。 つまり、この3年間、多少の不調はあったにせよ、同社は概して非常に良い業績を上げてきたということが確認できる。
今後の見通しに目を向けると、同社に注目している4人のアナリストの予測では、今後3年間は年率2.5%の成長が見込まれる。 一方、他の市場は年率9.6%の拡大が予想されており、その魅力は際立っている。
これを考慮すると、住友倉庫のPERが他社を上回っているのは驚くべきことだ。 どうやら同社の投資家の多くは、アナリストが示すよりもずっと強気で、いくら高くても株を手放したくないようだ。 このレベルの利益成長はいずれ株価に重くのしかかるだろうから、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。
最終結論
株価収益率は株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効である。
住友倉庫のアナリスト予想を検証したところ、業績見通しが劣っていても、予想ほど高いPERには影響していないことが分かった。 業績見通しが弱く、市場成長率を下回る場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがある。 こうした状況が著しく改善されない限り、この株価を妥当なものとして受け入れるのは非常に難しい。
次のステップに進む前に、我々が発見した住友倉庫の1つの警告サインについて知っておく必要がある。
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