フリービット(株)(東証:3843)の株価収益率(PER)は10.4倍で、PERが15倍を超える企業が約半数、24倍を超える企業もざらにある日本の市場と比較すると、今は買いのように見えるかもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。
フリービットはここ最近、他社を凌駕する収益成長を遂げており、比較的好調に推移している。 PERが低いのは、投資家がこの好調な業績が今後あまり印象的でなくなるかもしれないと考えているため、という可能性もある。 そうでないなら、既存株主は今後の株価の方向性についてかなり楽観的になる理由がある。
アナリストの今後の予測をご覧になりたい方は、フリービットの無料 レポートをご覧ください。成長指標は低PERについて何を語っているか?
PERを正当化するためには、フリービットは市場の後塵を拝するような伸び悩みを示す必要がある。
昨年度の収益成長率を確認すると、同社は233%という驚異的な伸びを記録している。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間のEPSも合計で83%成長させることができたということだ。 つまり、同社がこの間、素晴らしい業績を上げてきたことを確認することから始めよう。
将来に目を移すと、同社を担当する2人のアナリストの予想では、来年は3.1%の増益が見込まれている。 市場が11%の成長を予測する中、同社は業績が弱含みとなる。
これを考慮すると、フリービットのPERが他社の大半を下回っているのは理解できる。 どうやら多くの株主は、同社があまり豊かでない将来を見据えている可能性がある中、持ち続けることに抵抗があるようだ。
フリービットのPERから何を学ぶか?
一般的に、投資判断を下す際に株価収益率を読みすぎることには注意が必要だが、他の市場参加者がその会社についてどう考えているかについては、多くのことを明らかにすることができる。
フリービットが低PERを維持しているのは、予想成長率が予想通り市場全体より低いという弱点があるからだ。 現段階では、投資家は収益改善の可能性が、高いPERを正当化できるほど大きくないと感じている。 こうした状況が改善されない限り、この水準前後で株価の障壁が形成され続けるだろう。
あまりパレードに雨を降らせたくはないが、フリービットにとって注意すべき3つの警告サインも見つけた。
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