島津製作所(東証:7701)の株価収益率(PER)21.2倍は、約半数の企業がPER13倍を下回り、PER9倍割れもザラにある日本の市場と比較すると、今は売りが強いように見えるかもしれない。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは得策ではない。
島津製作所の業績が最近後退しているのに対して、他の企業の多くはプラス成長だからだ。 一つの可能性は、投資家がこの業績不振が好転すると考えているためにPERが高いということだ。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
成長は高PERに見合うか?
島津製作所のような急なPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに上回る軌道に乗っている時だけだ。
昨年度の決算を振り返ってみると、同社の利益は1.7%減と意気消沈している。 とはいえ、EPSは3年前と比べ19%増加した。 従って、株主はこのまま好調を維持したかっただろうが、中期的な利益成長率にはおおよそ満足しているだろう。
現在、同社を担当している12人のアナリストによると、今後3年間のEPSは毎年10%ずつ上昇すると予想されている。 これは、市場全体の年率9.2%の成長予想とほぼ同じである。
これを考慮すると、島津製作所のPERが他社を上回っているのは不思議だ。 どうやら島津製作所の投資家の多くは、アナリストが示すよりも強気で、今すぐには株を手放したくないようだ。 これらの株主は、PERが成長見通しに沿った水準まで低下した場合、失望を味わうことになるかもしれない。
島津製作所のPERに関する結論
株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となり得る。
島津製作所は現在、予想成長率が市場予想並みであるため、予想より高いPERで取引されている。 予想される将来収益がこのようなポジティブなセンチメントを長く支えるとは思えないため、今現在、私たちは相対的に高い株価に違和感を覚えている。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。
その他多くの重要なリスク要因は、同社のバランスシートに見出すことができる。 島津製作所のバランスシート分析(無料)をご覧ください。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.