株式分析

島津製作所(東証:7701)のバランスシートはかなり健全だ

TSE:7701
Source: Shutterstock

デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることである』。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いので、企業のリスクの高さを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 島津製作所(TSE:7701)が負債を事業に利用していることはわかる。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

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なぜ借入金はリスクをもたらすのか?

負債は、新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済することが困難になるまで、事業を支援する。 最終的に、企業が負債返済の法的義務を果たすことができなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低い価格で新たな株式資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 もちろん、負債の利点は、それが多くの場合、安価な資本であることであり、特に企業の希薄化を高い収益率で再投資する能力に置き換えた場合である。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を一緒に検討することである。

島津製作所の負債とは?

島津製作所の有利子負債は2024年12月時点で14.8億円と、前年の16.3億円から減少している。 しかし、それを相殺する1,336億円の現金があり、1,321億円のネットキャッシュがあることになる。

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東証:7701 負債資本比率の推移 2025年4月20日

島津製作所の負債について

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が1,433億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が235億円ある。 一方、現金は1,336億円、1年内回収予定の債権は1,371億円ある。 つまり、1,039億円の流動資産が負債総額を上回っていることになる。

この短期的な流動性は、島津製作所のバランスシートが伸張しているとは言い難く、おそらく簡単に負債を返済できることを示している。 簡潔に言えば、島津製作所はネットキャッシュを誇っており、重い負債を抱えていないと言える!

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一方、島津製作所のEBITは過去12カ月で5.7%減少した。 このような落ち込みが続けば、負債の処理が難しくなるのは明らかだ。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、島津製作所が長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来の収益性によって決まる。 そこで、将来に焦点を当てるのであれば、アナリストの利益予測を示したこちらの無料レポートをご覧いただきたい。

というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 島津製作所の貸借対照表にはネット・キャッシュが計上されているかもしれないが、金利・税引前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローにどの程度変換しているかを見るのは興味深い。 過去3年間、島津製作所のフリー・キャッシュ・フローはEBITの41%に過ぎず、予想よりも少なかった。 このようなキャッシュ・コンバージョンの低さは、負債を処理することをより困難にする。

まとめ

島津製作所には1,321億円のネットキャッシュがあり、バランスシートも良好である。 したがって、島津製作所が負債を使用することに問題はない。 株価は株当たり利益に連動する傾向がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.