日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍を下回っている今、PER16.3倍のアズビル株式会社 (東証:6845)は避けるべき銘柄と考えられるかもしれない。 とはいえ、高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
トランプ大統領はアメリカの石油・ガスを「解き放つ」ことを公約しており、これらの15銘柄はその恩恵を受けそうな展開を見せている。
ここ最近、ほとんどの他社を凌駕する収益成長を遂げているアズビルは、比較的好調だ。 好業績の持続を期待する声も多いようで、PERは上昇している。 そうでない場合、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になるかもしれない。
アズビルの成長は十分か?
アズビルのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場を上回る必要があるという前提がある。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を37%という目覚ましい成長を遂げた。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間の合計でもEPSを110%成長させることができたということだ。 つまり、同社がこの間、素晴らしい業績を上げてきたことを確認することから始めよう。
将来に目を移すと、同社を担当する5人のアナリストの予想によると、今後3年間の収益成長率は年率2.6%減となり、マイナス圏に向かっている。 市場全体が毎年8.5%成長すると予想されている中で、これはあまり良いことではない。
これを考えると、アズビルのPERが他の企業の大半を上回っているのは憂慮すべきことだ。 投資家の多くは、アズビルの事業見通しが好転することを期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していない。 PERがマイナス成長見通しに見合った水準まで低下した場合、これらの株主は将来的に失望を味わう可能性が非常に高い。
最後に
一般的に、投資判断に際して株価収益率を深読みしすぎないよう注意したい。
アズビルは現在、減益が予想される企業としては予想以上に高いPERで取引されている。 業績が後退し、見通しが悪くなると、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがあると考えられる。 これでは、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的投資家は過大なプレミアムを支払う危険性がある。
他にも考慮すべき重要なリスク要因があり、ここに投資する前に注意すべきアズビルの警告サインを3つ発見した(1つはちょっと気になる!)。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.