Stock Analysis

白井電子工業(TSE:6658)の不安定な収益が問題の始まりに過ぎない理由

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TSE:6658

白井電子工業株式会社(東証:6658)の株価は、先日の低調な決算発表後、市場の追い風を受けて上昇した。 株主は軟調な利益数字を見過ごすかもしれないが、懸念材料となる他の要因も考慮すべきと考える。

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東証:6658 2024年11月20日の業績と収益履歴

収益の質を評価する上で欠かせないのは、企業が株主をどれだけ希薄化しているかを見ることである。 実際、白井電子工業は新株を発行し、発行済株式数を過去12ヵ月間で6.0%増加させている。 その結果、純利益はより多くの株式に分配されることになった。 一株当たり利益に気づかずに純利益を語ることは、大きな数字に気を取られ、一株当たりの価値を語る小さな数字を無視することになる。 ここをクリックすると、白井電子工業のEPSチャートを見ることができる。

白井電子工業の希薄化が1株当たり利益(EPS)に与える影響を見る

上記の通り、白井電子工業はここ数年純利益を伸ばしており、3年間で年率73%の増益となっている。 過去12ヶ月間の純利益は14%減少した。 しかし株主にとっては残念なことに、一株当たり利益はさらに悪化し、19%減少した。 つまり、希薄化が株主に少なからず影響を与えていることがお分かりいただけるだろう。

白井電子工業のEPSが長期的に成長すれば、株価が同じ方向に動く可能性は飛躍的に高まる。 しかし、利益が増加しても一株当たり利益が横ばい(あるいは減少)であれば、株主はあまりメリットを感じないかもしれない。 一般の個人株主にとって、EPSは、会社の利益に対する仮想的な「取り分」を確認するのに最適な指標である。

注:投資家には常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めします。ここをクリックすると、白井電子工業のバランスシート分析がご覧いただけます

白井電子工業の利益パフォーマンスについての見解

白井電子工業は期中に株式を発行しているため、EPSの実績は純利益の伸びより遅れている。 従って、白井電子工業の真の基礎収益力は法定利益を下回っている可能性がある。 しかし、少なくとも株主は、過去3年間のEPSの年率64%の成長からいくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠である。 このことを踏まえ、同社についてより詳しく分析したいのであれば、関連するリスクを知っておくことが肝要である。 シンプリー・ウォールストリートでは、白井電子工業の3つの警告サインを発見した。

今日は、白井電子工業の利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインした。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、発見できることは常にある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。