株式分析

日本電気(株) (東証:6701)を安く手に入れることはあり得ない

TSE:6701
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PER(株価収益率)が19.7倍である日本電気株式会社(東証:6701)は、日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では弱気シグナルを発しているのかもしれない。 しかし、PERが高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要だ。

NECは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:6701 株価収益率 vs 業界 2024年5月21日
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NECの成長は十分か?

PERを正当化するためには、NECは市場を上回る目覚ましい成長を遂げる必要がある。

まず振り返ってみると、NECは昨年一株当たり利益を32%増加させている。 それでも3年前と比べるとEPSはほとんど上がっておらず、理想的とは言えない。 つまり、3年前と比較すると、EPSはほとんど上昇していない。

現在、同社を担当している11人のアナリストによると、今後3年間のEPSは年率10%上昇すると予想されている。 これは、市場全体の年率9.2%の成長予測に近い。

NECが市場と比べて高いPERで取引されているのは興味深い。 どうやらNECの投資家の多くは、アナリストが示すよりも強気で、今すぐには株を手放したくないようだ。 こうした株主は、PERが成長見通しに見合った水準まで低下した場合、失望を味わうことになるかもしれない。

NECのPERから何を学ぶか?

株価収益率(PER)は株を買うかどうかの決め手となるべきものではないが、業績期待のバロメーターとしては非常に有効だ。

NECのアナリスト予想を検証したところ、市場にマッチした業績見通しが高いPERにそれほど影響を与えていないことが分かった。 平均的な業績見通しで市場並みの成長率になると、株価が下落し、高PERが低下するリスクがあると考えられる。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.