Stock Analysis

BTM社(東証:5247)の株価が腑に落ちない件

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TSE:5247

株価収益率(PER)20.1倍は、PER13倍以下の企業が約半数を占め、PER9倍割れもザラにある日本市場と比較すると、今は売りに見えるかもしれない。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは得策ではない。

最近、BTMの収益がしっかり上がっているのは喜ばしいことだ。 多くの投資家が、今後 の業績が他社を上回ることを期待しているため、投資家の株価上昇 意欲が高まっているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になっているかもしれない。

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東証:5247 株価収益率 vs 業界 2024年11月21日
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高いPERについて、成長指標は何を物語っているか?

BTMのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場を上回る必要があるという前提がある。

昨年度の収益成長率を検証すると、同社は25%という驚異的な伸びを記録している。 しかし、直近の3年間はまったく伸びなかったため、全体としてはそれほど大きくはない。 従って、株主は不安定な中期成長率に過度の満足はしていないだろう。

最近の中期的な収益の軌跡を、より広範な市場の1年間の予想成長率12%と比較すると、年率換算で魅力が著しく低下していることがわかる。

この点を考慮すると、BTMのPERが他の企業の大半を上回っていることは憂慮すべきことだ。 どうやら、この会社の投資家の多くは、最近の状況からは想像できないほど強気で、どんな価格でも株を手放そうとしていないようだ。 最近の業績傾向が続けば、いずれ株価に重くのしかかる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

BTMのPERから何がわかるか?

株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。

BTMを調査した結果、3年間の収益トレンドは、現在の市場予想よりも悪化していることから、我々が予想したほど高いPERに影響を及ぼしていないことが分かった。 市場予想を下回る低成長の場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがある。 最近の中期的な業績トレンドが続けば、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的な投資家は過大なプレミアムを支払う危険にさらされることになる。

他にもリスクがあることを忘れてはならない。例えば、BTMの注意すべき兆候を3つ挙げて みた2つは深刻な可能性がある)。

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