Stock Analysis

エクサウィザーズ(東証:4259)は負債が重荷?

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バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンドマネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかである』と語っている。 だから、ある銘柄のリスクの高さを考えるとき、負債を考慮する必要があるのは明らかかもしれない。 他の多くの企業と同様、エクサウィザーズ社(東証:4259)も負債を利用している。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

なぜ負債がリスクをもたらすのか?

一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が資本調達や自らのキャッシュフローで容易に返済できなくなった場合のみである。 資本主義の一部とは、失敗した企業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスである。 しかし、より頻繁に起こる(しかし依然としてコストのかかる)事態は、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 しかし、希薄化の代わりに負債を活用することで、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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ExaWizardsの純負債とは?

下のグラフをクリックすると過去の数値が表示されるが、2024年3月時点で28.5億円の有利子負債があり、1年間で3.10億円増加している。 しかし、貸借対照表では34.9億円の現金を保有しているため、実質的なネットキャッシュは6.39億円となる。

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東証:4259 負債資本比率の推移 2024年5月22日

エクサウィザーズの負債の状況

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に期限の到来する負債が18.1億円、それ以 降に期限の到来する負債が31.4億円ある。 一方、現金は34億9,000万円、12ヵ月以内に回収期限の到来する債権は18億5,000万円となっている。 つまり、流動資産は負債総額より3億9,100万円多い

負債と流動資産がほぼ同額であることから、同社のバランスシートは非常に堅固である。 したがって、同社が314億円の資金不足に陥っている可能性は低いが、バランスシートを注視する価値はある。 簡単に言えば、エクサウィザーズ社が負債よりも現金の方が多いという事実は、同社が負債を安全に管理できていることを示すものである。 貸借対照表から負債について最もよくわかることは間違いない。 しかし、エクサウィザーズが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

昨年度のエグザウィザーズは、EBITレベルでは黒字ではなかったが、売上高は50%増の84億円であった。 株主はおそらく、同社が利益を上げられるよう祈っていることだろう。

エクサウィザーズのリスクは?

その性質上、赤字企業は長い間黒字を続けている企業よりもリスクが高い。 事実、過去12ヶ月間、エクサウィザーズはEBIT(金利・税引前利益)で赤字だった。 同期間のフリーキャッシュフローは11億円のマイナスとなり、6億1,000万円の会計上の損失を計上した。 このため、同社は少々リスキーではあるが、6億3,900万円のネットキャッシュがあることを忘れてはならない。 このキャッシュフローは、現在のレートで少なくとも2年間は成長のための支出を続けられることを意味する。 エグザウィザーズの昨年度の収益成長率は目覚ましく、いずれ黒字化する可能性は十分にある。 利益が出る前に投資することで、株主はより大きな報酬を期待してより大きなリスクを背負うことになる。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし最終的には、どの企業も貸借対照表の外に存在するリスクを含みうる。 例えば、 ExaWizardsの注意すべき兆候を1つ 特定した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.