EPSの成長を重視するなら、TIS (東証:3626)は好機だ

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多くの投資家、特に経験の浅い投資家は、たとえ赤字企業であっても、ストーリーのある企業の株を買ってしまうのが普通だ。 こうしたストーリーが投資家の心を曇らせ、ファンダメンタルズの良し悪しよりも感情で投資してしまうこともある。 資金力のある企業は、何年も赤字が続くかもしれないが、いずれは利益を出す必要がある。

それとは対照的に、多くの投資家はTIS(東証:3626)のような、収益だけでなく利益も出している企業に注目したがる。 これは必ずしも割安かどうかを物語るものではないが、事業の収益性は、特に成長している場合には、ある程度の評価を正当化するのに十分である。

TISの成長速度は?

一般的に、一株当たり利益(EPS)が伸びている企業は、株価も同様の傾向にあるはずだ。 そのため、経験豊富な投資家が投資調査を行う際、企業のEPSに細心の注意を払うのは理にかなっている。 過去3年間、TISのEPSは年率11%成長していることがわかる。 この成長率は、同社がそれを維持できると仮定すれば、かなり良好である。

企業の成長を再確認する一つの方法は、収益と金利税引前利益(EBIT)マージンがどのように変化しているかを見ることである。 TISのEBITマージンは昨年とほぼ変わらないが、売上高は4.4%増の5,780億円となった。 これは同社にとって心強いニュースだ!

下のグラフは、同社のボトムラインとトップラインの経年変化を示している。 実際の数字を見るには、チャートをクリックしてください。

東証:3626 収益と収入の歴史 2025年9月4日

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TISのインサイダーは全株主と一致しているか?

TISの規模からして、インサイダーがかなりの割合を占めているとは考えにくい。 しかし、インサイダーが同社に投資しているという事実は心強い。 実際、彼らの持ち株は21億円と評価されている。 この多額の投資は、事業の長期的価値を高めるのに役立つはずだ。 わずか0.2%の出資であるにもかかわらず、その価値はインサイダーがこのベンチャー企業に多くの投資をしていることを示すのに十分である。

インサイダーが事業に投資しているのを見るのは大きな意味があるが、株主は報酬政策が自分たちの利益になるのかどうか疑問に思うかもしれない。 CEOの報酬を簡単に分析すると、そうであることがわかる。 TISと同規模の企業(時価総額5億9,300万円~180億円)のCEO報酬総額の中央値は約1億5,400万円である。

TISのCEOは2025年3月までの1年間に1億3600万円の報酬を受け取っている。 同規模企業の中央値を下回ることを考えると、かなり妥当な水準といえそうだ。 CEOの報酬水準は投資家にとって最も重要な指標ではないが、報酬が控えめであれば、CEOと一般株主との間のアライメント強化につながる。 また、より一般的には、良いガバナンスの証ともなり得る。

TISをウォッチリストに加えるべきか?

TISの心強い特徴のひとつは、利益を伸ばしていることだ。 EPSが伸びているという事実は、TISにとって正真正銘のプラスだが、それ以上に喜ばしいことがある。 控えめなCEO報酬とかなりのインサイダー保有を誇るこの企業は、少なくともウォッチリストに値すると言えるだろう。 さて、これらの要素だけに注目してTISを決めようとすることもできるし 株価収益率を同業他社と比較して検討することもできる

業績が伸びず、インサイダーが株を買っていない銘柄を買うとうまくいく可能性は常にある。しかし、これらの指標を重要視する方には、そのような特徴を持つ企業をチェックすることをお勧めする。このサイトでは、インサイダーの保有が多い日本企業のうち、成長を実証している企業をリストアップしています。

本記事で取り上げたインサイダー取引は、該当する法域における報告対象取引であることにご留意ください。

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