株式分析

東京精密(TSE:7729)の株価は31%下落、しかし決算は投資家の注目を逃れていない

TSE:7729
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東京精密株式会社(東証:7729)の株主は、株価が31%下落し、前期の好業績を帳消しにするという、非常に荒い月となったことを喜ばないだろう。 実際、最近の下落により、過去12ヶ月間の年間上昇率は3.9%と比較的落ち着いている。

株価が大きく下落したにもかかわらず、日本の企業の約半数が株価収益率(PER)14倍以下であることを考えると、PER18.1倍の東京精密はまだ避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 しかし、このPERが高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

最近の市場は業績が伸びているが、東京精密の業績は逆回転している。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:7729 株価収益率 vs 業界 2024年8月2日
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成長指標は高PERについて何を語っているか?

東京精密のPERは、堅実な成長が期待され、重要な点として市場よりも優れた業績を上げる企業にとって典型的なものだろう。

まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは17%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 それでもEPSは、直近の12ヶ月はともかく、3年前と比較すると全体で63%増加しているのは立派だ。 紆余曲折はあったが、それでも最近の利益成長は同社にとって十分すぎるほどだったと言えるだろう。

同社を担当する8人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは毎年16%上昇すると予想されている。 これは、市場全体の予想成長率(毎年9.6%)を大幅に上回る。

これを考慮すれば、東京精密のPERが他社を上回っているのも理解できる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。

要点

東京精密のPERは、株価が急落した後も下がりきっていない。 株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論もあるが、強力な景況感指標にはなり得る。

予想通り、東京精密のアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高いPERに寄与していることが判明した。 今のところ、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 こうした状況が変わらない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。

その他のリスクについてはどうだろう?どんな企業にもあるものだが、 東京精密には2つの警告サイン (うち1つは無視できない!)がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.